初出展で働き方改革へのへの意欲を見せるVAIOブース

今回が初出展となるVAIOブースでは、テレワーク、フリーアドレス、コミュニケーションの3つを柱に、働き方改革を提案。VAIOがビジネスシーンに向け注力していくことをアピールした。ブース内では同社の個人/法人向けPCやビジネススマートフォンを展示。VAIO独自の工夫として、スマートフォンをPCで充電する際のセキュリティ対策として、PCと直接USBで接続しなくても済むよう、ACアダプタにUSBの給電アダプタを搭載した工夫を紹介した。

総務・人事・経理ワールドに初出店を果たしたVAIO。セキュリティ向上に向けた独自の工夫の1つとしてACアダプタでのUSB給電機能を紹介してくれた

また、NTTコミュニケーションズの「Workspace MDM」と連携したセキュリティソリューションにも力を入れている。同システムでは、マルチOS/マルチデバイスで端末の一元管理やセキュリティ対策が行える。特にシャドーIT対策として、モバイル端末へのアプリに強力な制限をかけることができ、「Google Playストア」自体の動作を終了させることも可能だ。また端末をロックする際も、OSのロック画面ではなく独自のロック画面を実行することができる。

VAIOのビジネス向けPCやスマートフォンと「Workspace MDM」を組み合わせたソリューションを展開。管理内の端末を実際にロックする様子などを紹介した

日立システムズはデータレスPCや健康経営ソリューションを展開

日立システムズのブースでは、VDIと同等のセキュリティを備えたデータレスPCソリューション「Flex Work Place」が紹介されていた。Flex Work Placeは、PCにデータを保存せずにネットワークドライブに保存することで、さまざまなデバイスやPCからファイルを参照できるようにし、利便性や運用負荷の軽減を狙う。VDIに比べ導入・運用コストが1/10ほどに抑えられるため、スモールスタートにも適しているという。

日立システムズでは、コストをVDIの1/10ほどに抑えられるデータレスPCを展開。メモリにデータを展開することで新幹線に乗車中でも途切れることなく使用できるという

さらに、声を分析して"こころの不調"を発見するという「音声こころ分析サービス」も展開。声を登録すると、クラウド上で分析エンジン「MIMOSYS」が心の状態を数値化するサービスで、分析結果は東大COIと東大音声病態分析学講座が検証を行っているという。ブースでは実際に来場者が試すことができ、いくつかの文章を読み上げることでストレス度合いを測っていた。

従業員の声からこころの不調を測る「音声こころ分析サービス」。画面に表示される言葉を読み上げると、クラウド上で分析が行われ、こころの状態が視覚化される

その他にも働き方に関わる注目のソリューションが多数

NECソリューションイノベータでは、他のブース同様に働き方改革支援ソリューションとして時間外勤務の防止に向けた提案を行っており、グラフィカルなインタフェースで注目を集めていた。

ワークスタイル変革に向けた展示を行うNECソリューションイノベータ。時間外勤務推移が分かりやすく表示される「働き方改革支援ソリューション」が目を引く

アイキューブドシステムズのブースでは、モバイル管理ソリューション「CLOMO」の新機能「ワーク・スマート」を紹介。業務時間外にアプリを使用できないよう、電話機能以外のアイコンを隠してしまう機能をアピールし、モバイルでの隠れ残業の抑止を目指す。

モバイル管理ソリューション「CLOMO」の新機能「ワーク・スマート」を実現するアイキューブドシステムズ。業務時間外にアプリアイコンを隠すことで隠れ残業を抑止する

ネットワンパートナーズは、シスコシステムズとコラボレーションしたビジネスコミュニケーションサービス「Cisco Spark」を展開。マルチデバイスでのビデオ会議やメッセージング、データ共有といった豊富な機能を、巨大な電子ホワイトボード「Cisco Spark Board」を利用したデモンストレーションで紹介していた。

「Cisco Spark」で利用できる電子ホワイトボード「Cisco Spark Board」でボード内容の共有やビデオ会議、チャットの実演を行ったネットワンパートナーズ

ザイマックスのブースでは、法人向けモバイルワークオフィス「ちょくちょく…」とともに、同サービスを行う一部店舗にキッズスペースを展開したことをアピール。子育てと仕事の両立が謳われる中、授業員のワークライフバランスへの配慮を見せる。

法人向けモバイルワークオフィス「ちょくちょく…」を展開するザイマックスは、一部店舗でキッズスペースを併設したことを紹介、子育て家庭の支援を目指す

オリィ研究所は、遠隔出社によるテレワークを実現する「OriHimeBiz」を展開。けがや病気、育児や介護などで出社が難しくなっても、自宅や病院、出張先などから従業員の分身として「OriHime」を動かすことで仕事に参加できるという新しい働き方をアピール。高い注目を集めていた。

利用者にとっての分身となるロボット「OriHime」を展開するオリィ研究所。遠隔出社によるテレワークのコミュニケーションを支援し、新しい働き方を提案する