色々な「無駄遣い」

今回「無駄テクノロジー」が多かったと思えたのはフードゾーン。sweet electornicsのブースでは「ヒートガンでポップコーンを作る」という展示を行っていた。

ポップコーンに詳しい読者がどれだけいるかは判らないが、数年前から流行っている「グルメポップコーン」の多くは油をひいた鍋でトウモロコシを加熱するのではなく、熱風で加熱しているので、ヒートガンを使えば原理的には作ることができる(家庭用のポップコーンメーカーもエアーポップで作っているものもあるが、油がないので味はイマイチ。グルメポップコーンは上からチーズとかキャラメル等をコーティングするので、油がなくても構わない)。

だが、ヒートガンでは温度が高すぎるので温度調整に気を使ったという。何か注力するところを間違えている気がしないでもないのだが、見た目のインパクトは大きい。

なぜ1800Wのヒートガンでポップコーンを作ろうと思ったのかなどというのはヤボだろうが、熱すぎるので手前でファンを回したり、右のマイコンを使って揺らしたりしてまでやるのか……左上にチラと見えるのはキャンディコーティングをするためにキャンディを鉄球で砕くマシン

また、OctoChefのブースでは「たこやきロボット」を展示。ご家庭用の電気式たこ焼き器と普通のたこ焼き用器具を使い、ロボットアームで自動的にたこ焼きを焼くというデモを行っていたが、「安いロボットアームだと動きが遅い上に正確性に欠ける」と6軸の産業用ロボットアームを使用していた(「レンタルでも月15万円ぐらい」だという)。

一方、スペースの都合もあって「タコ片をつまむ」ためにカメラを併用していたが、「タコが薄く切り過ぎて摘めない」、「タコがアームにへばりついて離れない」とトラブル発生。さらにたこ焼き器のカメラを省略したために「動きが固定的でタコ焼きの動きに追従できない」、「たこ焼き器がズレてアームが引っかかる」というトラブルも発生していた。

なぜたこ焼きを焼くのに6軸のロボットアームを使うのかというのはヤボだろう。たこ焼きの話をこちらからしたので「関西の方ですか?」と聞かれてしまった(50年以上ずっと東京住まいです)

左上のカメラでタコ片を検知して掴む……ハズだが、タコが小さすぎて挟めないとか、挟んだタコがアームについたままとか……カメラ位置も悪いということで、2日目はカメラが移動していた

ロボットアーム以外はフツーのたこ焼き機材。何気に凄いなと思ったのはフツーの計量カップで綺麗に生地を注いでいるところ

筆者が会場で買ったモノあれこれ

MFTに行くと散財するのは判っていました……KSYのRaspberry Pi ZERO発売初日争奪戦に負けた(エラーが出ているうちに売切れた)ので、無線付のRaspberry Pi ZERO Wを買う事に

スイッチサイエンスも開場早々レジに行列ができるほどのにぎわい。こちらではmicro:bitを購入

micro:bitを使った工作例も豊富に展示。これはライントレーサーの車+信号機で右上の信号機が赤になると車も止まるという連動動作をしていた

ASUSのtinker boardも先行発売。初日に説明を聞いている脇で売り切れたので、翌日真っ先に行って購入。Raspberry Pi風でより高機能(1.8Ghz QuadCore、2GB RAM、4K decord、HD Audio、GbE)なので、結構使えそうだ

ウェザーニュースは幕張メッセで自社イベントをやっているのに出展。現在は専用アプリでしか利用できないが、アクセス手段を公開するカモということで購入。このような環境下で原稿を書いております