連結業績は減収減益も業績予想は上方修正 - 日立
日立製作所は2月1日、2016年度第3四半期(2016年4月~12月)の連結業績を発表した。売上収益は前年同期比7109億円(9.8%)減の6兆5193億円、営業利益は同352億円(8.6%)減の3731億円、税引前利益は同436億円(10.9%)減の3569億円、当期純利益は182億円(10.6%)増の1912億円となった。
減収となった要因については、2015年11月にアンサルドブレダの事業およびアンサルドSTSを買収した社会・産業システム部門は増収となったが、高機能材料部門などで為替換算の影響により海外子会社の売上が円ベースで減少したことに加え、2016年5月に日立物流を持分法適用会社としたその他部門、2015年10月に空調事業を再編した生活・エコシステム部門、2016年10月に日立キャピタルを持分法適用会社とした金融サービス部門などが減収となったことが挙げられている。
減益となった要因については、日立物流や日立キャピタル、空調事業の再編を行ったことや為替換算の影響などが挙げられている。
2016年度の通期業績見通しは、2016年10月の発表から、営業利益のみ200億円増の5600億円と修正が行われた。それ以外の項目は据え置きで、売上収益は前年比10.3%減の9兆円、営業利益は同11.8%減の5600億円、当期純利益は同16.2%減の2000億円としている。
連結業績は減収減益も、業績予想は円安踏まえ上方修正 - パナソニック
パナソニックは2月2日、2016年度第3四半期(2016年4月~12月)の連結業績を発表した。売上高は5兆3500億円(前年同期比5.7%減)、営業利益2406億円(同24.9%減)、当期純利益1754億円(同9.5%増)となった。
売上高については、前年同期比6%減となったが、円高による為替の影響が大きく、実質ベースでは増収だという。国内売上高は、家電販売や車載向け事業は堅調だったが、住宅用太陽光発電システムの販売が苦戦し、全体では減収となった。海外売上高は新規連結のハスマンの売上が加わった上に、2次電池、メカトロニクスの販売が好調だったが、為替が影響して全体では減収となった。
営業利益については、合理化などの取り組みを継続したが、将来の成長に向けた先行投資としての固定費増加や住宅用太陽光発電システムの減販に伴う利益の減少に加え、為替が大きく影響したとしている。
016年度の通期業績見通しは、2016年10月公表時の想定為替レートから円安が進んだことに伴う為替換算影響を織り込み、上方修正された。売上高は1500億円増の7兆3500円、営業利益は200億円増の2650億円、税引前利益は200億円増の2600億円、当期純利益は100億円増の1300億円としている。