この日の基調講演で続いて登壇したのは、米Intel CEO Brian Krzanich氏だ。
同氏は冒頭、エコシステムの重要性について、次のように語った。
「エコシステムを成功させるためには、みんなが同じビジョンを持っていること、同じ方向を向いていることが重要だ。最近はもの(コンピュータ)とデータの境目がどんどん曖昧になっている。今後は人がどこに行ってもデバイスからデータが流れており、インテリジェンスですべてがつながった世界になる。このような時代には大きなチャンスがあり、多くの企業に恩恵をもたらす。クラウドを受け入れた企業は大きく成長し、そうでない企業はどんどん取り残されていく。そして、データを分析することで価値を取り出すことができる。これにより、顧客により良い体験を提供できる。このような時代において、単独で完璧なソリューションを提供できる企業はない」(Brian Krzanich氏)
また、同氏は小さなチップを示し、「これでデータをクラウドに送信できる。以前のモジュールはセンサーからデータを受け取り、パソコンを介してデータを送信していたが、このモジュールをすべてを行うことができる。このチップはウェアラブルデバイスや自動車に載せて、リアルタイムでデータを送信でき、現場でリアルで分析できる」とIntel Curieモジュールを紹介した。
そして、同氏はファーウェイとの協業をついて、次のように述べて講演を終えた。
「ネットワークに関しては、現在は人がデータを作り出して送信しているが、将来は機器からデータを送信するようになり、2020年までにその量は1日あたり病院では3000GB、自動車は4000GB、工場では100万GBにもなる。これは、ネットワークに大きな負荷をもたらすが、チャンスでもある。それは、データを分析することで、多くを価値を生み出せるからだ。そのため、インテルは5Gについてファーウェイと協業している。今後は他のパートナーを協業することで、ネットワークにおいて、大きな変化をもたらすことができるだろう」(Brian Krzanich氏)