白河データセンターの外には、非常用自家発電機が設置されている。停電の際にはこの非常用発電機が稼働し、備蓄されている燃料で連続48時間の運転が可能だ。また燃料供給事業者との契約により、優先的に燃料が供給されることになっている。

見学させてもらった日はちょうど月に1回実施される、発電機の運転テストが行われる日だったため、普段は見えない発電機の内部を見させてもらった。

普段はドアが閉められていて、中の装置は見えなくなっている。見えているのはガスタービンエンジン

奥をのぞくと丸い発電用のモーターが見える

運転が始まり、直後には黒炎が。排気部分が茶色く変色しているのは高温で焼きついたせいで、きちんとテストをして動かしている証拠なのだとか

非常用自家発電機はN+1構成で全部で5台用意されており、1台で4500kVAの発電能力があるという。

5台並んだ非常用自家発電機

非常用自家発電機の奥に設置されているのが、特別高圧の受電設備だ。ここにまず、電力会社から2系統で6万6000Vの電気が流れ込み、6600Vまで電圧を落として、データセンターの建物内に送り込んでいるという。

この受電設備に6万6000Vの電気が流れ込んでいる。左側のトランス(変圧器)で電圧を落としている

さて、次は1号棟と2号棟の外観を紹介しよう。延床面積が各棟約5900㎡となる両棟の外観がこちらだ。

建物の前面部分には、消音ルーバーと壁面には外気を取り入れるモーターダンパーが備わっている

側面から見ると、このような設計に

次ページでは、1号棟・2号棟の建物の中を紹介していこう。