さて、ドットを描く準備までは終わりました。ここからは一気に「こむぎこをこねたもの」を描いていきましょう!

アタリを描く

ここは説明が難しいのですが、モデルとなった「こむぎこをこねたもの」を見ながら、楕円を意識して描きました。

ざっと描いてみましたが、ガタガタしていますね。これを元に修正して、モデルに近づけていきます。いったん拡大率を下げてみて、どこが不自然か目測をつけると早いです。

修正に当たってお手本を見返すと、横の辺が短い気がしたので、長方形選択ツールで囲い、移動ツールを使って横方向にマウスで引っ張って伸ばしました。「こむぎ」の外枠はこれで完成です!

色塗り

色塗りは背景と同様に、塗りつぶしツールでぺたっと塗ってしまいます。

塗る前。顔も元の絵を見ながらドットで表現。「こむぎ」の目と口は中心にぎゅっとに寄っているので、それを意識して描いてみましょう

塗りつぶしツール設定は「隣接」のチェックボックスをONにしておいてください。イラスト描画だと線の閉じ忘れで悲惨なことになったりしますが、その心配はまずないです。ブラシツールでぼかすなどの工程もないので、ぺったり塗りましょう。

小物も、「こむぎ」のアウトラインを描いたのと同じ手順で描きました。大まかにラインをとって、引いて見て調整…のくりかえしです。

すべてのパーツの色塗りまで終わったら、塗りつぶしツールで背景を本番の色に塗り換えましょう。ここではグレーを白に戻します。

最終的に全体を見て、今回は「やっぱり横に伸ばしすぎた」と思ったのでバランス調整しました。枠を伸ばしたときと同様に、長方形選択ツールで囲い、移動ツールを使ってマウスで引っ張って移動させます。完成してからもガンガンいじれるのがドットの強みです!!

調整前(左)、調整後(右)。少し丸みが増している

印刷したり、待ち受けにしたい場合はこのままだと小さすぎるので、お好きな大きさまで拡大してください。イメージ>画像解像度で好きなサイズを指定できます。

その際、100pixel→200pixelといったように、倍率が「2倍」や「3倍」などキリのいい整数の倍率になるようにしてください。同時に、プルダウンのメニューは「ニアレストネイバー法(ハードな輪郭を維持)」を選択してください。半端な倍率を設定したり、プルダウンのメニューを間違えたりすると、せっかくシャープに仕上がったドットがぼんやりぼやけたような見た目になってしまいます。

ドット打ちの「コツ」

最後に、ドット絵を描くにあたって、頭の片隅に留めておくと便利なコツを紹介します!

1.曲線はドットの角同士が接するようにつなぐ

2.小さい丸(R)は四角の角を斜めに落とすだけで描ける

3.大きい丸(R)の描き方

この大きな丸(デザイン業界的に読むと「アール」ですね)が描ければ、だいたいのものは描けます。

1)曲線の始まりと終わりを決める
2)描きたい曲線を点でおおまかに打つ
3)点と点の間を直線でつなぐ
4)遠目で見て、不自然な場所を修正

習うより慣れろというのに近いですが、ぽちぽち打っていると意外と没頭できるものです。ドット絵、楽しいですよ!この記事がドット絵挑戦のきっかけになれば嬉しいです!