海底ケーブルには、LWやLSWという深海部で使用する無外装ケーブルと、LWケーブルに外装を被せた比較的浅い海で使用されるSAケーブルやDA(S)ケーブルがある。浅い海で利用されるケーブルをより強固にしているのは、船などの往来やサメなどの影響を受けやすいためだ。
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左からDA(S)、SA、LWケーブル
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海底ケーブルの種類 |
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水深別海底ケーブルの種類 |
LW(Light Weight)ケーブルは、光ケーブルを収納したCopper Tubeをポリエチレン樹脂で保護したもので、ポリエチレン樹脂の保護を2重にしたものがLSWだ。
Copper Tubeは、光ケーブルを3分割鉄個片を被い、その外側を銅線で、外皮を銅被を被ったものだ。
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LWケーブル。銅の部分がCopper Tube |
Copper Tubeの構成部材 |
3分割鉄個片は、OCCが独自開発したもので、溶接などの熱影響を抑制し、高速、省行程で生産が可能で、世界でもっとも大口径ファイバに適した構造だという。
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OCCの海底ケーブルの特徴。3分割鉄個片が大きな差別化要因だという |
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Copper Tubeの製造工程 |
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製造されたCopper Tubeは、専用の台車でのLWケーブル製造工程に移される |
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LWケーブル製造工程。手前からCopper Tubeが流れて行き、人が立っているあたりでポリエチレン樹脂で被っている |
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完成したLWケーブルは、パンヤードという容器に巻き取られる。ケーブルを巻き取る際は、必ず人が実際に歩きながら巻いていくという |
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パンヤードに巻き取られるたLWケーブルは、専用クレーンで吊り上げられ、水中に入れられる。そして、電気試験と光学試験が行われる |
完成したLWケーブルは、50-100kmごとに光を増幅する中継器が取り付けられる。中継器はNEC山梨で製造され、ここでケーブルに接続される。
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中継器が取り付けられたLWケーブル |
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外装工程。DAケーブルやDA(S)ケーブルを製造する場合、LWケーブルにアスファルトやポリプロピレンによる外装処理が行われる |
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完成したDAケーブル。いっぱいになったら水を入れ、電気試験と光学試験が行われる |