――ウアモウのLINEスタンプを使ってみたのですが、他のスタンプと比べてひとまわりほど大きく、存在感があるように感じました。
大きさについては強く意識して作りました。多くの方は規定の枠の中にキレイに納める形で作られている傾向があると思うのですが、「ウアモウ」のスタンプは、ほとんどのイラストで、枠を最大限まで使っています。
おっしゃていた存在感、という部分もそうなのですが、私の母もLINEでスタンプを活用していて、(スタンプのイラストの中に)小さい部分があると見えないということもあるようで。それで最大に大きくして提出しようと思って作りました。
――また、「ウアモウ」のスタンプにはごく一部のイラストを除き、文字が使われていませんね。そこも狙った部分でしょうか?
はい、そうです。ただ、「LINE Creaters Market」の上位にいらっしゃる方はみなさん、テキストを入れていらっしゃいますね。多くは日本語で、かなり長文を書かれている人もいます。しかし、「ウアモウ」のグッズは海外から購入してくださるお客様も多くいらっしゃるので、使用する文字はアルファベットに限り、日本語はなくしました。
――なるほど、「LINE Creaters Market」は台湾や韓国などアジア圏以外にも、ヨーロッパやアメリカでも販売できますからね。現状、「ウアモウ」のスタンプはどの国でよく売れていますか?
日本ですね。やはりLINEの普及率は日本が圧倒的に高いので。また、台湾の方は日本人とかなり性質が似ているとも聞きますね。
――LINEスタンプを制作・販売してみて、それ以前との変化はありましたか?
あります!このスタジオウアモウではInstagramをやっているのですが、LINEスタンプの話題に多くの反応が寄せられたんです。
また、Instagramを閲覧してコメントをくださる方たちは、「ウアモウ」グッズを普段お買い上げいただく方たちよりも若い年代の方が多いです。店頭には現状いらしたことがない方たちが、「LINEスタンプ買いました」、「使ってます」とコメントをくださって、その広がりはとても嬉しく感じています。また、海外の人からもスタンプを買ったと報告してくださるコメントがきているので、国外でも売れてきているのかな、という印象です。
――最後に、「ウアモウ」をLINEスタンプ化するにあたり、特にこだわった点などあれば教えてください。
「ウアモウ」はもともとあまり表情豊かなキャラクターではないんです。これまで発売してきたフィギュアも、バリエーションは複数ありますが、大げさな動きの表現などはしてきませんでした。しかし、LINEスタンプの制作にあたっては喜怒哀楽を意識して制作に取り組み、怒ったり悲しんだり、焦ったりしているウアモウを描いたことで、「ウアモウってこういう表情もするんだ」と気づけた面があり、それによってキャラクターにこれまでにない深みが出ました。取り組んで本当によかったと感じています。
これまで「ウアモウ」はややダークな世界観のキャラクターとして展開してきたのですが、LINEスタンプによってポップな側面が見えるという大きな変化があったので、今後展開するグッズにも生かせればと思っています。
――ありがとうございました。