カギは●●と脂肪の割合
測定後、管理栄養士の徳久さんとの面談に入り、前回と今回の測定結果を比べながら、体重が増えたけれど"大丈夫"な理由を詳しく聞きました。
主に体重を減らすことを目標として取り組むダイエットですが、大事なのはその中身だと語る徳久さん。測定結果を見ると、体重は確かに増えているのですが、実は腹囲が1cm減っています。たった1cmとあなどるなかれ、1センチ減ったことで脂肪は1kg程度減るということで、それを裏付けるように、測定した体脂肪量も前回の23.3kgから22.3kgへと、きっかり1kg減っていました。徳久さんが取り出した脂肪1kgの模型を見ると、その減少量がビジュアルで分かり、これだけの量を落とすことができたのかと驚きます。
そのほかの数値に着目すると、骨格筋量(37.0kg→37.7kg)と基礎代謝量(1766kcal→1796kcal)が増えているため、痩せやすい体へと近づいているそう。ダイエット開始後、一見順調に体重を落としているように見える場合でも、食事がうまくとれず筋肉量が減っているだけで、代謝量が減ってかえってやせにくくなる人も多いとのこと。そのため、編集部員Mのこの1カ月のダイエットは順調なのだと、徳久さんは太鼓判を押してくれました。
運動は一定量以上でなくても効果アリ!
前のページで紹介した3つの目標も1カ月こなしてきた編集部員M。中でも、「オフィスを1日1回(1階~9階)は階段で移動する」という目標が着実に効いていたようで、測定した「部位別筋肉バランス」でも、微増(0.2~0.36kg増)ながら右脚・左脚の筋肉量が増えていました。
「ランニングは1日20分以上行ってはじめて脂肪が燃焼する」など、ある程度まとまった量の運動をしないとダイエットに効果がないという説が定着していますが、徳久さんによれば、近年はこまめな運動でも、継続することで効果が表れるという説も有力になってきているとのこと。事実、編集部員Mが行った運動は1回10分程度のものでしたが、結果にきちんと表れていました。日夜締め切りに追われ、まとまった時間の取りにくいクリエイターであっても、こうしたわずかな運動を取り入れてみると、体によい変化が現れるかもしれません。
ちなみに、徳久さんから編集部員Mに「今後の方針」として伝えられたのは、ひとつはこの生活習慣を持続すること。そして、ふたつめは、編集部員Mがこよなく愛する夜間の飲み会の食事内容をコントロールすること。朝食、昼食のコントロールはできているので、夜の食事を変えていくことで、さらに劇的な変化が見込まれるためお勧めしたいとのことでした。
今回は1カ月と期間を決めたトライアルだったので、ここでカウンセリングは終了。ですが、担当トレーナーとの面談を毎月継続して行い、目標達成までダイエットに取り組んでいくことはもちろん可能です。日々の食事を意識しようとしても、ひとりで栄養管理やその持続を行うのはなかなか難しいもの。体が資本のクリエイターだからこそ、一度食事を見直してみて、必要であればこうしたプロの手を借りてみるのもよいかもしれません。