同日、エプソンは記者説明会を開き、エプソン販売 取締役 販売推進本部長の中野 修義氏とセイコーエプソン プリンター事業部 BIJ推進プロジェクト部長の和田 高一氏、エプソン販売 BP MD部で部長を務める鈴村 文徳氏が製品説明を行なった。
初めに、中野氏が春商戦に向けた新ラインナップの概要を説明。レーザーと比較してコストが2分の1に納まると同社インクジェットプリンタのメリットを強調。「ファーストプリントがレーザーより早い上、熱源が不必要であるため省エネ、節電に繋がる。これまではプリントボリュームが月間1000枚~2000枚のゾーンを狙っていたが、耐久性の向上で5000枚までカバーできるようになる」とした。
続いて、和田氏が登壇し、各モデルの製品特徴を説明。画像処理をビジネス文書向けに最適化しており、これまでの写真向けに最適化されていたような自然なグラデーションから、メリハリのある処理に変更したという。また、普通紙への印刷解像度が従来の360dpiから600dpiへと向上しており、小さな文字でもくっきりとした印刷が可能となった。
新開発のプリントヘッド「Precision Core」はマイクロTFPプリントチップと改良したピエゾ材料を採用。耐久性の向上や精密なインク制御が実現できたという。
最後に鈴村氏が登壇し、ビジネスインクジェットプリンタの展開を説明。ビジネスインクジェットプリンタ市場でのシェアは直近で48%、A3複合機で63%程度とした上で「新製品の投入によってそれぞれ50%、65%のシェアを取って、1年間で販売目標25万台としたい」と話した。