エプソンは2月27日、ビジネスインクジェットプリンタ8機種を発表した。この8機種全てで新開発の「Precision Core」を採用。ノズル密度を高めており、普通紙への印刷解像度が従来の360dpiから600dpiへと向上している。

また、全機種で廃インクを吸収するメンテナンスボックスを採用しており、修理に出すことなく自分で簡単に交換できる。

Epson Connectにも対応しており、メールプリントやリモートプリントに対応している。特に、「メールプリント for エンタープライズ」では、クラウドサービスを利用することなく、オンプレミスのサーバーアプリケーションを用意しており、「社外へ情報を送信したくない」という法人ユーザーでも安心して遠隔プリントができるようになる。

8機種のうち、A4サイズの複合機が「PX-M840F」、プリンターが「PX-S840」、A3ノビサイズ対応の複合機が「PX-M5041F」と「PX-M5040F」、プリンターが「PX-S5040」、A4サイズ対応の複合機が「PX-M741F」と「PX-M740F」、プリンターが「PX-S740」。

A4カラー複合機/プリンタの「PX-M840F」「PX-S840」

「PX-M840F」と「PX-S840」はハイパフォーマンスモデル。ビジネスシーンの利用頻度に耐えられる耐久枚数15万ページを実現しており、プリントボリュームの多いユーザーでも安心して利用できる。大容量給紙も特徴で、最大580枚を一度に給紙できる(オプションの増設カセットユニット使用時)。また、4000ページが印刷できる大容量Lサイズインク(全色)を用意しているほか、単価コストの安いMサイズインクも選択できる。新たにWi-Fi Directにも対応しており、スマートフォンやタブレット端末から直接プリントすることができる。

PX-M840Fでは操作パネルに3.5インチカラータッチパネルを搭載しており、タッチ操作で直感的に利用できる。ファクス機能では、タッチパネル上でプレビューする「見てからファクス送信」「見てからファクス印刷」機能を搭載するほか、あらかじめ設定した別のファクスやメールアドレスへの転送機能も備えている。その他、スキャン機能やセキュリティー機能の強化、ユニバーサルデザインの採用が挙げられる。

印刷スピードは、A4文書の印刷がカラー、モノクロ共に約20ipm、印刷インクコストはカラーが約6.1円、モノクロが約1.8円(共に税別)となっている。予想市場価格は、PX-M840Fが4万円台後半、PX-S840が2万円台後半で、3月6日から販売開始となる。