3Dプリンタで出力されたPerfumeのフィギュアに映像を投影

また、「Spring of Life」の衣装群の隣のブースには、Perfumeの名を冠した初のインスタレーション作品「Physicalizing Data by Rhizomatiks」が設置されている。これはアートイベント「TOKYO DESIGNERS WEEK2012」に出展された作品だ。

「Physicalizing Data by Rhizomatiks」では、Perfumeの3Dデータを用いて出力したフィギュアの手前に映像を投影するインスタレーション作品

ライゾマティクスの石橋素氏によれば、この作品では3Dプリンタで出力されたPerfumeの3人のフィギュアの手前に、ハーフミラー(マジックミラー)を利用してホログラフィック映像を投影しているという。フィギュアの作成に使われたのは、「Perfume "Global Site Project"」でも公開された3Dデータとなっている。

Perfume"不在"で行われるパフォーマンス

そして、この展覧会最大の目玉は、Perfumeの世界ツアーで披露された「Perfume WORLD TOUR 2nd intro」の衣装群。カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバルでも披露され、喝采を浴びたダンスパフォーマンスは大きな話題を呼んだが、楽曲が流れるなか衣装が動作し、プロジェクションマッピングが行われる"Perfume不在"のパフォーマンスを見ることができる。

この6つの衣装は本来重ねて着られるもので、実際のパフォーマンスでは手前の3つの衣装を途中で脱ぎ、その下に着ている奥側の3つの衣装が現れる演出となっている

石橋氏によれば、この衣装は初めて衣装の一部を動作させる機構を組み込んだものとなっており、普通に作ればかなりの重量になってしまうという。しかし、Perfumeのメンバーが着用して踊ることができないとパフォーマンスが成り立たないため、彼女たちが背負って踊れる程度の重量にまで軽量化するプロセスに苦労したと語っていた。

ライゾマティクス《Perfume WORLD TOUR 2nd intro》2013年 写真提供:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

なお、この展覧会は10月20日まで行われている。ICCは月曜休館だが、祝日が月曜と重なった場合は開館し翌火曜日が休館となるため、足を運ぶ際は気をつけてみてほしい。

ライゾマティクス inspired by Perfume

会期 10月20日まで(月曜休館、月曜が祝日の場合翌日)
開場時間 11:00~18:00
会場 NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
入場料 一般・大学生500円、高校生以下は無料