ユーザーが感じた「コストメリット」と「導入の容易さ」
三浦 : マイナビ様では、実際にこのサービスを導入いただいていますが、実際に使われての御感想はいかがでしょうか。
薄井 : 現在、マイナビでは、メールのウイルス対策とスパム対策を主眼に、シマンテック ドット クラウドを導入しています。情報部門として、導入後にやるべきことは特に変わっていないのですが、メリットとして実感しているのは「メールサーバの運用コスト」が大きく変わったという点です。
例えば、従来、メールセキュリティを新たに導入しようとすれば、まず会社全体でのメール処理量のサイジングといったところから手をつけなければなりませんでした。その場合、だいたいそこから4年後くらいまでのメール量やユーザー数などの変化を計画に盛り込むことになるのですが、現在の状況から、4年後を見通すのはなかなか難しいですよね。一方で、クラウド型のサービスを導入してしまえば、そのあたりは運用を進めつつ、変化に合わせて柔軟に変えていくことが可能です。ウイルスやスパム、外部からの攻撃に対する分析精度もそうなのですが、私としては、そうした導入、運用面でのコストを合理的に処理できる部分を魅力的に感じています。
坂本 : スパムメールについては世界全体で減少傾向にあるものの、その量が、いつ急激に増加するとも限りません。一方で、メールシステムには、常に安定した稼働が求められているという現実もあります。メールサーバのサイジングやキャパシティのプランニングをアウトソースできるという点でも、クラウド型のメールセキュリティはメリットが大きいと思います。
三浦 : 実際に、コスト削減効果は数値として表れているのでしょうか。
薄井 : これまでメールセキュリティの運用を手がけていた人的リソースの節約という点では、確実に出ていますね。社員教育も含めて、情報セキュリティに関しては十分な投資を行ってきていますが、メールについては信用のあるクラウドサービスを活用することで、セキュリティレベルを上げつつ、運用コストの合理化が図れたと思います。
三浦 : 導入作業自体はいかがでしたか。
薄井 : 以前利用していたオンプレミスのシステムに限界が近づいており、とにかく最短距離で導入をしたいというニーズがありました。実際には、導入検討を始めてから完了するまでは約1~2カ月でしたね。ネットワーク上では、配送経路とMXレコードを設定する作業だけですみ、特に大きな問題はありませんでした。
坂本 : セキュリティのシステムについては「導入が必要」と判断されてから、短納期になるケースが多いですからね。
三浦 : シマンテック ドット クラウドでは、情報セキュリティの担当者向けにITセキュリティの動向を解説するホワイトペーパー、そして月次の脅威の情報なども提供しています。ぜひ、ご活用ください。
シマンテック 関連資料
シマンテック ドット クラウド
テクニカル ダイレクター
坂本 真吾
日本におけるシマンテック ドット クラウド サービス(当初はメッセージラボ ジャパン)の立ち上げ時(2007年)から技術部門を統括。 2008年末にシマンテックにより買収され、以降、シマンテックのクラウド事業部門として同サービスの技術部門を担当。過去には外資系通信キャリア・ISPにおいてネットワーク、インターネットの中核のエンジニアリングを経験。後に銀行・金融ファンド系企業のインフラ統括を経て、プロバイダ側・ユーザ側双方での経験を生かし、クラウド型セキュリティサービスの拡販に従事。
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