「ALMコンピテンシー」認定でパートナーとの協業を強化

日本マイクロソフトでは、Team Foundation Serverを核にしたALMを本格的に普及していくにあたり、アプリケーションのライフサイクル管理に関してのノウハウと製品知識とを兼ね備えたソリューションパートナーと、これまで以上に協業を深めていく考えだ。開発者個人がコーディングに使うIDE(統合開発環境)としての「Visual Studio」のブランドを、チーム作業の効率向上、成果物の品質向上、開発企業としての競争力向上を実現するためのツールブランドとして拡大しようとしている。

ALMコンピテンシーとマイクロソフトによる共同でALMの展開を支援していく

現在、マイクロソフトでは「ALMコンピテンシー」という、ALM分野での専門性を持ったパートナーの認定プログラムを強化していこうとしている。2010年10月からスタートしたALMコンピテンシーの認定パートナーは、現在「富士ソフト」「エムオーテックス」「富士通エフ・アイ・ピー」「クボタシステム開発」の4社となっている。

ALMコンピテンシーに認定されるためには、マイクロソフトの開発テクノロジやTeam Foundation Serverをはじめとするツール製品に関する知識はもちろん、個々のツールには直接依存しない、幅広い開発の方法論や開発プロセスに関する知識、開発業務における実績などが必要となる。いわば、業務の中で実践的に開発ライフサイクルの管理を実践し、競争力を高めようと取り組んできた「先人」として、これからALMの導入展開を行おうとする企業のサポートを行えることが、認定されているともいえる。

マイクロソフトでは、今後パートナーに対してALMコンピテンシーの取得を支援するためのサポートを積極化するとともに、パートナーが顧客に対してALMツールとその環境の導入を提案する際の、技術支援、共同提案などを行う方針だ。また、エンドユーザーとなる開発会社に対してのALMコンピテンシー紹介や、導入事例の紹介なども強化していく。ALMコンピテンシーとともに、ALMツールの導入、展開を支援する環境を、本格的に整えていく計画だという。