付属するキーボードはごく一般的な配列かつ、テンキーも付属したものだ。何の変哲もないシンプルなものだが、こういうものが文字入力や数字入力がしやすい。使わない時には本体のスタンド部に収納することができるから、デスクを広く使うことができる。マウスはスクロールホイールのついた3つボタンマウスだ。

どちらも有線接続だが、コンシューマーモデルと違って特に離れて映像を見ながら操作したいとうような需要もなさそうだから、特に問題はないだろう。

付属するキーボードとマウスは、USB有線接続の一般的なもの

本体右側面には輝度調整ボタンと光学ドライブが配置されているが、ドライブのイジェクトボタンを含めてボタンがかなり大きいのがポイントだ。手探りでも十分押すことができ、デスクいっぱいの状態に設置していても不自由さはない。

本体右側面には光学ドライブと輝度調整ボタンが配置されている

本体左側面と背面には各種インタフェースが配置されている。カードリーダーやオーディオコネクタなど、頻繁に使いそうなものは側面だ。USB 3.0ポートやHDMIポートなどは用意されていないが、ビジネスモデルとして特に必要ないという判断だろう。

本体左側面には6in1カードリーダー×1、USB 2.0ポート×2、オーディオポートを配置

背面には電源コネクタ、LANポート、ラインアウトポート、USB 2.0ポート×4が配置されている

ビジネス用途には十分なスペックを搭載

試用機にはintel Core i5-2500S vProが搭載されていたが、他にCeleron G530、Corei3-2120、Core i5-2400S vPro、Core i7-2600S vProも選択可能だ。選択の幅が非常に大きく、さまざまな業務に対応できるマシンを選ぶことができる。また、一体型モデルの多くがモバイル向けCPUを採用しているのに対して、デスクトップマシン向けのCPUを採用していることにも注目したい。

メモリは試用機に2GB搭載されていたが、最大で8GBまで搭載できる。HDDは最大で1TB搭載できる。また、120GBのSSDも選択肢として用意されているから、起動の高速さなどを重視する企業でも採用しやすいだろう。

ベンチマーク結果は以下表の通りとなった。グラフィックス性能はそれほど高くないものの、プロセッサやメモリは十分な力を持っているということがわかる。ビジネスマシンとしては十分すぎるほどの性能だ。

ベンチマーク

Windowsエクスペリエンス インデックスの値

プロセッサ 7.3
メモリ 5.5
グラフィックス 4.7
ゲーム用グラフィックス 5.6
プライマリハードディスク 5.9

CrystalMark 2004R3

Mark 175786
ALU 59788
FPU 53256
MEM 29081
HDD 13297
GDI 12618
D2D 3265
OGL 4481

 コンパクトに設置できる大画面マシン

大画面で作業をしたいが、デスクはそれほど広くない。コンパクトに設置できて大きく使えるマシンが欲しいという企業のニーズに正面から応えようとしているのが「HP Compaq 8200 Elite All-in-One/CT Desktop PC」だろう。見やすいノングレアディスプレイで大画面となれば、エンドユーザーにとってもうれしいマシンだろう。

前世代と比較して画面は大きくなり、設置面積はあまり増えず、カメラとマイクは標準搭載になった。見た目もすっきりとまとまっており、デスクワーク用のデスクのみならず、受付やショールーム、会議室などへの設置もしやすい。オプションで選択できる無線LAN機能を搭載すれば、さらに設置の自由度は高くなるはずだ。