――そこまで撮影技術が進歩してきても、なお、撮影できない動物もいるのでしょうか。
ガントン監督「高速で飛んでいる鷹が獲物を狩る瞬間ですね。今の技術だと鷹にカメラをつけておくことはできるのですが、鷹から少し離れて併走し、鷹が獲物を狩る瞬間を撮影してみたいんです。そんなことができるカメラがあったら最高だと思いますね」
ホームズ監督「オオダコを狩るマッコウクジラの姿ですね。狩るときに、獲物を深海に引きずり込んでいくので撮影できないんです。この場合の撮影の問題点は水圧の問題ももちろんありますが、深海のなかで照明をつけなければいけないという点です。私たちはあくまでも、自然のままの映像を撮影したいので。また、野生のシベリアンタイガーの撮影は技術的に不可能というわけではないのですが、撮影に危険が伴う点や絶滅寸前で数が少ない点、それを狩る人たちがいることから、なかなか現状では難しいですね」
――この作品にはCGプロダクションも数社関っているわけですが、ネイチャードキュメント作品では、どのようにCGを活用しているのですか。
ホームズ監督「ハイスピードで撮影した映像には、どうしても画のなかに影が映りこんでしまうんです。その影を消す作業にCGを使っています。何かを作るというより、消すということにCG技術を利用しています」
製作期間6年、延べ3,000日。地球上の全大陸で撮影された本作は、3,000時間に及ぶ膨大な映像素材から選抜された90分の作品となっており、そのなかには世界初で初めて撮影された15シーンなどが収録されている。BBC史上、最大規模のドキュメンタリー作品となった本作を、是非1度、"この画はどうやって撮影したのか"といった視点を持ちながら観てみてはいかがだろうか。最新技術が可能にした映像美を体感してほしい。
映画『ライフ ―いのちをつなぐ物語―』は、9月1日よりTOHOシネマズ日劇ほかで全国公開。
最新のネイチャードキュメンタリー映画 『ライフ ―いのちをつなぐ物語―』試写会に10組20名をご招待
2011年8月14日(日)までにご応募いただいた読者の中から抽選で10組20名様を映画『ライフ ―いのちをつなぐ物語―』試写会にご招待致します。
ご提供 : エイベックス・エンタテインメント
マイコミジャーナル1クリックプレゼントは、各企業様のご協力をいただいて、読者の皆様に先着&抽選で素敵な賞品がもらえるプレゼント企画です。マイコミジャーナル会員であれば誰でも申し込み可能です。奮ってご応募ください。
応募方法 : マイコミジャーナル会員でない方は、「プレゼントに応募する」ボタンをクリックして案内に従って会員登録を済ませてからご応募ください。※会員登録されていても追加情報の登録が必要な場合があります。
賞品名:映画『ライフ ―いのちをつなぐ物語―』試写会にご招待(抽選・10組20名様)
日時:8月21日(日)開場18:00/開映18:30
会場:よみうりホール(東京都千代田区有楽町1-11-1 読売会館7階)
応募締切:2011年8月14日(日)
発表方法:試写状の発送をもってかえさせていただきます
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撮影:石井健