独自機能「エアウォッシュ」をどうすれば使いこなせるのか?
洗濯からすすぎ、乾燥と一通りの話をしてしまったのだが、最後に余談というか、AQUA(AQ-4500)固有の機能に近い話をしておきたい。
まずは「エアウォッシュ」機能。オゾンの力を用いた水無し洗濯だが、8/15/30/60分のコースがある。筆者もよく使うが、勢い30分とか60分とかの方が効果があるんだろうとどうしてもそっちを選んでしまう傾向がある。
洗濯槽内をオゾンで満たして除菌やよごれの分解などを図る訳で、よごれの分解といった意味では長い時間をやるべきだろうが、逆に8分は?、ということになると、主に外出から帰宅して、花粉を除去するとか、そうした利用に向いている。また、夏場はどうしても汗をかくが、そうしたジャケットやスーツの上着は15もしくは30分のエアウォッシュが良いという。
ただし、汗の臭いや成分はエアウォッシュで分解できるが、汗染みのようなものはエアウォッシュでは取れないので、洗剤を使るかクリーニングが必要になるということだ。
もう1つおまけとしてAQ-4500のコースの話をしておきたい。最近のどの洗濯機にも搭載されている夜間静かに洗濯してくれる「ナイト」コースだが、これは回転数などを落とすことで、時間を長めにしつつ、洗浄能力を標準と変えずに達成しているので、寝ている間に、というのであればナイトコースが良いだろう。実体験として、扉を2枚(洗面所と各部屋の扉)を閉めてしまうとほぼ動作音は聞こえない状態で、寝ていても気にならずに済んでいる。
また、「念入り」はAQ-4500の性能をフルに発揮してくれるコース。筆者が大半の機能を使いこなせていないのは冒頭で御説明したとおりだが、この機能もほぼ使えていない(泥汚れなどがほとんどないということもあるのだが)。最初は洗剤ゼロコースと同様、まず洗濯槽内をオゾンで洗浄する。そして低水位から濃縮洗濯液で洗い落とす「パワフル濃縮洗い」、衣類の温度を上げて熱風スチームにより汚れを落とすというもので、最初にエアウォッシュをしてから洗濯を行うというイメージを持ってもらえればよいだろう。ただ、洗濯時間は通常よりも長めになるので、その点だけは注意が必要だ。
防水パン/洗濯機トレーは必須
最後に、洗濯機そのものではなくオプションの話をしておきたい。筆者は侮っていたが三洋電機の担当者から釘を刺されたのは「洗濯機トレー(防水パン)」を必ず洗濯機の下に据えること。
水漏れなんてしないでしょう?、といった軽い気持ちであったが、理由は「風呂水などを使った場合、結露が生じる可能性があるから」とのことで、結露が生じるということは最終的には黒カビが生じることにもつながる。洗濯槽内はオゾンで殺菌できても、洗濯槽外にオゾンを出すわけにはいかないので、黒カビを防ぐにはそうした対策をしっかりと打つ必要があるというわけだ。
AQ-4500を某家電量販店で購入するとき、トレー(防水パン)はなくても大丈夫ですよ、と言われていたので、最近の洗濯機はそういうモノだと思っていたのだが、量販店側の都合とメーカー側の都合は別物だということを思い知らされた話である。カビはアレルギーを引き起こす原因物質の1つでもあることを考えると、アレルギー持ちの筆者としては正直、そうした環境ができてしまうことを見過ごしたくないと思えるので、早いうちに手配して据付ようと思う(ただし、AQ-4500の重量は水を抜いた状態で80kgなので、かなりの重労働となることは確実であるが、健康と一時の手間を惜しむのとどちらを取るといわれると、前者を選んでしまうのは人間としてのサガであろうか)。