日本でのクラウドサービス開始は26日を予定。同時に、完全対応するプリンタ2機種6モデルが発売される。今回発売されるのはPostScript内蔵で40万円以下というエントリーモデル「HP Designjet T790 ePrinter」シリーズと、ダブルロールを標準装備する高生産性モデル「HP Designjet T1300 ePrinter」シリーズ。

HP Designjet T790 ePrinter

HP Designjet T1300 ePrinter

新製品のラインナップ

製品名 価格 販売開始日
HP Designjet T790 24inch ePrinter 270,900円 5月26日
HP Designjet T790 24inch PS ePrinter 386,400円 5月26日
HP Designjet T790 44inch ePrinter 417,900円 5月26日
HP Designjet T790 44inch PS ePrinter 680,400円 5月26日
HP Designjet T1300 44inch ePrinter 942,900円 5月26日
HP Designjet T1300 44inch PS ePrinter 1,184,400円 5月26日

サービス利用の核となるのはスキャナ機能を搭載する複合機である「HP Designjet T2300 eMFP」シリーズだ。スキャナ機能を利用することで、現在存在する対応機器の中で唯一、PCレスでのデータアップロードが可能となる。図面に手書きで修正指示を入れた後、大判のままデータ化して共有することも可能だ。

既存製品「HP Designjet T2300 eMFP」

「海外ではすでに機能限定版でのサービス提供を行ってきたが、特にハンドライトの紙ベースのものがデータ化できること、バージョン管理がしやすいことなどが評価されている」と根本氏。

発表会では実際に3G回線を利用してネットワークごしにデータを共有、プリントするデモンストレーションが行われた。プリンタに搭載されているディスプレイは十分な大きさがあり、パスワード等を入力するソフトウェアキーボードも男性の指でムリなく利用できる様子が見て取れた。また、実際にダウンロードしたデータを「HP Designjet T1300 ePrinter」でドラフト印刷した場合には、A1版が約30秒程度で印刷された。同じくA1版の図面に赤字を入れたものを「HP Designjet T2300 eMFP」でスキャンした場合、スキャンそのものは10秒程度で終了し、その後プリンタ上でPDFに変換するのに1分強程度がかかった。

プリンタに搭載されているタッチディスプレイは4.3インチの大型液晶

メインターゲットとなる建築業界での利用イメージ

HP ePrint & Share利用アプリケーション画面

図面に手書きで修正を書き込んだもの(下)と、共有データをプリントしたもの(上)

当面の販売目標としては「現在、この分野でのシェアは2割強だが、5~10%の上積みをして2013年度には市場シェアトップを狙いたい」と根本氏は語った。