これからの木村祐一はどんな表現をしていくのか
――映画監督もそうですが、木村さんは芸人以外にも多才な顔を持っています。その表現欲求みたいなものは、どこから来ているのでしょうか。
木村「笑いに関して、ほとんどの事は、ネタとして自分のライブで出来るんですが、そうでない部分で表現したい事が出てくるんですよね。料理もそうなんですが、笑いではない部分で心に突き刺さることがやりたくなるんです。映画もそうですし、絵本でもいいですし、CGでも良い。笑い以外で、心に突き刺さる表現を伝える手法がまちまちというだけだと思います」
――やはりほかの表現においては、笑い以外の部分を追求したいというのが、あるのでしょうか。
木村「心に突き刺さるというのが、共感と呼んでよいものなのかわからないのですが、その時インパクトが薄くても、1年後に何か心に浮かぶとか、そういうことですね。そういうのが、自分も好きなんです」
――今後、木村さんはどのような事にチャレンジしていくのでしょうか。
木村「短編映像を作ってみたいというのはありますね。後は他と変わっているというか、独創性のある絵本を作ってみたいですね。見たことないキャラクターで見たことない世界が見えるような」
――自由でわがままという部分は貫いていきたいですか。
木村「自由でわがままだけいう人では駄目なんで、研鑽を積みながらちゃんと説得力ある表現をわがままにやっていきたいですね。説得力のある近所のおっさんが放つ表現という感じなのかもしれません」
(C)2010「ワラライフ!!」製作委員会
撮影:糠野伸