Ubuntu is a community developed operating system that is perfect for laptops, desktops and servers.

Ubuntuを開発しているCanonicalのMark Shuttleworth氏は18日(米国時間)、次期リリースとなるUbuntu 11.04のさらに次のバージョンから、デフォルトでインストールするライブラリにQtを追加すると発表した。ただしベースはGNOMEとGTK+を継続する。

UbuntuはGNOMEをベースにしているため、ベースのツールキットはGTK+ということになる。当然、デフォルトで提供される管理ツールやアプリはGTK+を採用したものがベースとなり、Qtベースのものは含められていなかった。

今回、今後のUbuntuにデフォルトでQtライブラリを含めることを発表した背景には、Qtを活用したアプリケーション開発が活発化していることが関係しているとみられる。Qtを使ったアプリケーションを開発している開発者に対してUbuntuをベースプラットフォームとして採用しやすくすることで、Ubuntuで動作するQtアプリを増やし、結果的にUbuntuを採用するユーザも増えるというエコシステムを狙っているとみられる。

ただ単にQtライブラリをバンドルするのではなく、dconfとの連結を実現したQtライブラリを提供するという。dconfとシームレスに統合させることで、Ubuntuシステム設定(テーマやフォント設定などそのほかさまざまなシステムに関する設定)とQtを使ったアプリケーションが連携しやすくなる。