Ubuntu is a community developed operating system that is perfect for laptops, desktops and servers.

10月25日(米国時間)から数日間にわたって開催されたUDS (Ubuntu Developer Summit)の内容が明らかになり、次期UbuntuとなるUbuntu 11.04におけるデフォルトアプリケーションの案が明らかになった。当然、今後の開発の進捗やユーザの反応から現在のアプリケーションへ戻す可能性もあるが、今のところ次のような変更が予定されていることになる。

1. デフォルトUI GNOME 3.0+Unity+Compiz

GNOME 3.0を採用することになるUbuntu 11.04は、GNOMEが革新的と位置づけている新しいUI「GNOME Shell」を採用すると推測されていたが、完成度の問題からCanonicalがNetbook向けに開発してきたUnityを採用すると発表。GNOME 3.0で使われることになるMutterの位置にはCompizが使われることになる見通し。ただし、Unityの採用には反対するユーザも多く、Ubuntu 11.04でどうなるかは不透明。

2. ブラウザ Firefox 4

デフォルトのブラウザにはChromiumではなくFirefox 4が統合される見通し。Firefox 4の方がさまざまな面でよく統合されており、セキュリティ対応版もUbuntuの枠組みの中で提供しやすいという判断。Chromiumは統合やセキュリティ対応の面でまだ課題が残っている。

3. メディアプレーヤ Banshee

従来のRhythmboxからBansheeへの変更を検討。Bansheeにすることでディスクスペースの削減を期待できるというのが大きな理由になっている。

4. 統合オフィスアプリ LibreOffice

Oracleが支援するOpenOffice.orgよりも、多くのベンタにとってより中立なLibreOfficeを採用する姿勢。

イメージビューアShotwell、スケジューラほか統合メッセージングシステムEvolution、動画プレーヤTotemなどは引き続き採用される見通し。Thunderbirdの開発は進んでいるものの、まだカレンダーアプリが統合されておらず、Microsoft Exchangeとの統合機能もデフォルトでは提供されておらず、コンタクト機能も弱いということでEvolutionにかわるアプリケーションとしては認識されていない。

Nautilusにかわるファイル管理アプリケーションを目指すという意見もあるものの、Nautilus Elementaryについてはその方法が適切ではないとして採用見送りになっている。Ubuntu Developer Summitであげられるすべての意見が次のUbuntuに反映させるとは限らないため、ここで紹介しているいくつかは見送りになる可能性がある。しかし、従来のリリースよりも多くのアプリ変更を盛り込むというのがUbuntu 11.04のひとつの方向性としてあるというのは間違いないようだ。