HOMEでは、今年の10月にバージョンアップが行われ、HOME-PORTAL機能が強化された。ポータル機能の強化には、これまでのようなハードウェアの販売と保守による売り上げだけでなく、HOMEというクラウドサービス事業によって新たな収益源を確保したいという狙いもある。
追加されたのは、HOME-Link機能、imageRUNNER ADVANCE連携機能、HOME-MANAGER機能、ネットワークカメラポートレットなどだ。
HOME-Link機能は、すでに利用している外部のサイトにHOMEからのリンクを追加する機能。これにより、都度ログインID、パスワードの入力が不要になり、シングルサイオンが実現される。
HOME-MANAGER機能は、社内ネットワークのデバイスを調査し、メーカーや型番を検出し自動でネットワーク図を作成する機能。リース期間や保守契約などの情報を別途付加することもできる。また、簡単な資産の管理も可能。
ネットワークカメラポートレットは、ネットワークカメラの映像をリモートで確認できる機能だ。
そして、今回のバージョンアップで最も大きな機能追加がimageRUNNER ADVANCE連携機能だ。これは、キヤノンの複合機のimageRUNNER ADVANCEシリーズでスキャンしたドキュメントやFAXをクラウド上の「HOME-BOX」に自動で転送し、HOME-PORTAL上で確認できる機能だ。これにより、ドキュメントやFAXの共有が可能になる。
キヤノンといえば、カメラやプリンタ、複合機を販売するハードウェアベンダーというイメージが強いが、今後は複合機など自社で販売するハードウェアを軸としたソリューション事業にも注力してく予定だという。そして、HOMEについては、今後HOME-PORTAL機能を強化し、現在メールで通知しているセキュティ情報や複合機の稼働状況など画面上で確認できるような機能を追加していく予定だという。