3D映像の制作がより身近に
3D映像元年といわれる本年に相応しく、パナソニック、ソニー、三菱、シャープ、東芝、日立など大多数のメーカーが、3Dテレビや3Dパソコン、3D関連の映像機器を中心とした本格的な製品展示を行っていた。クリエイターとして注目したい、3D映像や3D写真の制作についても、パナソニック製レンズ交換式デジカメ向け「3D撮影レンズ」やビデオカメラで3D動画の撮影が可能になる「コンバージョンレンズ」が登場するなど、かなり手軽な製品や手法が提供されるようになり、コスト面でも現実味を帯びたものとなってきた感がある。果たして、今後のクリエイターの新たな表現手法のひとつとして3Dが浸透していくか非常に興味深いところだ。
パナソニックブースでは、同社デジタルビデオカメラ「HDC-750」や「HDC-650」に対応する3D動画対応コンバージョンレンズ「VW-CLT1」や、レンズ交換式デジタルカメラLUMIX Gシリーズ用の3D対応レンズ「LUMIX G 12.5mm F12(H-FT012)」、さらに業務用3Dカメラレコーダー「AG-3DA1」なども展示 |
タブレット/スレート型デバイスによる新たな表現の場
AppleのiPadの登場以来、急速に注目度と存在感を増しているのが、タブレット/スレート型のデバイスだ。発表されたばかりのシャープ製電子書籍ソリューション「GALAPAGOS(ガラパゴス)」や、NTTドコモより発売が決定したAndroid 2.2採用のタブレット型端末「GALAXY Tab」、また東芝や富士通といった大手メーカーのブースでも参考出品ながら多くのタブレット/スレート型デバイスを散見することができた。Webサイトや電子書籍の閲覧はもちろん、これまでのパソコンとは異なる見せ方や表現が可能な新たなプラットフォームに、クリエイターは映像や写真、音楽などの多彩なコンテンツをいかに斬新かつ魅力的な作品としてオーガナイズできるかが、大きな課題となるだろう。