クリエイターにお馴染みのIntuos4のペンも利用可能

付属のスタイラスペンの先端。ペン先が丸くなっているだけで電気的な仕組みは何もありません

Boogie Boardの本体サイズは、141×222mm、厚みが最薄部3mm、最厚部6mm。伸縮対応スタイラスペンとクリーニングクロスが付属しています。このスタイラスペンは、ペン先以外は金属製となっており、滑りやすくて少々持ちにくいのが難点です。といっても、特にこの専用ペンにこだわる必要はないので、自分に最適なペンを探すのもおすすめです。楊枝や爪、使えなくなったボールペンも利用できますし、あるいは粘土工作用のヘラで描いても面白いかもしれません。

中でも私が一番気に入っているのは、Wacomのタブレット専用ペンです。普段から使用している「Intuos」の専用ペンをそのまま使えるというのは、私にとって非常にありがたいものです。

業務用のメモ帳として使えば個人情報もあっという間に消去できる

用途としては、業務用メモ帳としても活躍しそうです。仕事内容によっては、電話メモや打合せでのちょっとしたメモ書きでも個人情報や秘密保持情報が含まれていることがあり、それを捨てる際にはシュレッダーが必要な場合があります。しかし、Boogie Boardを使えばその場でキレイに消去できるので安心です。とはいえ、私にとってこの製品はやはり、ラクガキやアイデアスケッチにピッタリのようです。ただし、保存ができないので、力作が描けたらデジカメで撮影するしかありません。

しかし、その撮影の際に問題となることがあります。本体が黒の光沢面であるために、室内の蛍光灯や電球の光をもろに拾ってしまうのです。対策として、昼間であれば薄手のカーテン越し、または窓に半透明のゴミ袋を貼って太陽光を和らげた光源で撮影するとよいでしょう。夜なら室内光源がBoogie Boardの後ろになるような位置で撮影するのがコツ。多少の歪みはご愛敬です。必要に応じて「Adobe Photoshop CS5」や「Adobe Photoshop Lightroom 3」などのレンズ補正機能で微調整してしまえば問題ありません。

イメージをデジカメに保存させるために撮影したものの、室内の光源が映り込んでしまった失敗例

少し斜めから撮影し、室内の光源が映り込まないよう工夫します

Photoshopのレンズ補正などでデフォルメを調整後に階調を反転した状態。かなり苦しいとはいえ、一応データとして取り込むことができます

愛用のIntuosペンが使えて書き心地もまずまず。これで描いたモノがデータとして保存できれば私にとって最高のラクガキ帳なのですが、道具は少し欠点がある方が愛着が生まれるもの。という訳で、Boogie Boardは私にとって及第点というところでしょうか。ただし、暗い場所では使いづらいのが残念です。

※Boogie Boardはオープン価格で、市場想定価格は3,980円程度