Omniture製プロダクトの実践的活用からTwitter/Facebook活用まで

本サミットではTwitter、Facebook、Linkedinなどのソーシャルメディアが活用された。参加者にはAdobeロゴのポーケン(電子名刺)も配られた

一方のブレイクアウトセッションは、「Online Marketing Suite」「Analytics」「Conversion」「Visitor Acquisition」の4つのテーマ別に50セッションが用意されていた。

DELL、MTV、DOLLAR、TURNER、TOYOTA、USA Today、asrimo、Microsoft、GAP、Adobe、Salesforce.com、SONY、CNN、Googleなどの各企業が、Omnitureの「SyteCatalyst」「Test&Target」「Insight」といったプロダクトを活用して、どのような費用対効果を生み出して行ったのかという実践的な導入事例や、パートナー企業のサービスやツールと連動した多くの活用事例が紹介された。

また、「Twitter上の動きをどう計測し観測するか」といった、ソーシャルメディアに関する話題のセッションも用意されていた。

ソーシャルメディアをどう活用するか、Webは次の段階へ

今回のサミットに参加して、全体を通じて感じたのは、大変エネルギッシュなイベントであるということだ。2,000人規模のゼネラルセッションはどれも毎回満席、そして驚いたのはブレイクアウトセッションである。その数の多さもあって、一人で視聴できるのは最大でも7、8セッションになってしまうのだが、参加者の職種や立ち位置から興味が満遍なく分かれているからか、どのセッションも盛況であった。

さらに「Omniture Summit」は、参加者たちのネットワーク作りの場としても仕掛けがされていた。「Partner Showcase」と題したブース会場が用意されていたが、コーヒーブレイクがてら、絶え間なく参加者が立ち寄って談話が交わされる様子が見られた。

ランチセッションやパーティなどが開催され、参加者たち(ユーザー、パートナー)との交流の場が設けられていたのだが、「Omnitureの製品はしっかりしている」「カスタマイズの柔軟性が(Googleとは)圧倒的に異なる」など、本音で製品に対する信頼を寄せており、さらにWebのトレンドを追い、積極的に活用していこうという熱意が感じられたのが大変印象的だった。

Partner showcaseのブースの様子

参加者同士が交流する場 - レセプション、ランチセッションの様子

大きくまとめると、まず「ソーシャルメディアをどう活用するか」が、米国企業のマーケッターたちの大きな関心のひとつになっていたこと。そして、米国パートナー企業のソリューションの内容を伝えきれないのだが、"対個人"と"ソーシャル"を意識したWebサービスの次のステージが到来しているのではないかという印象を、強く感じることができた。これから、AdobeとOmnitureによって提供される「創造から分析/解析/最適化までの統合的なサービス」が、このWebトレンドにどう貢献していくのか、また、企業としてどう発展していくのかにも関心が寄せられるところだ。