セキュリティ機器はネットワーク機器と異なり、設定して正常に動作を始めたからといって放置するわけには行かない。日々、動作中の状態やログを確認することで自身のサイトのセキュリティ強度を維持する必要があるからだ。したがって、そのためのツールも実運用に耐えるもので無ければならない。

UMT-1 130アプライアンスは、動作中の状態確認を行うためにSmartView Monitorというコンポーネントが用意されている。SmartView Moinitorでは動作中のUTM-1 130のリソース、負荷、運用状況などをリアルタイムで参照できる。

また、ログはSmartView Trackerを用いて参照することができる。SmartView Trackerはウィンドウ左側のツリーから参照したいセキュリティ項目を選択することで、必要なログだけを抽出し表示することができる。時系列に蓄積されたログを一度にみせられるより、効率よく目的のログを参照することができる点は管理者目線で考えたときに嬉しい機能だ。

れらの管理ツールはスタートメニューから起動することも可能だが、SmartConsoleのコンポーネント(SmartDashboardなど)が立ち上がっていれば、そのWindowメニューから直接呼び出すことができる。つまり、設定から管理まで必要なコンポーネントがオールインワンになっているのがSmartConsoleなのである。

martConsoleコンポーネントであるSmartView Monitor画面。動作中のUTM-1 130アプライアンスの状態(リソース、負荷、運用状況)を一望できる。

SmartView Tracker画面。UTM-1 130で動作しているセキュリティ対策が収集したログを時系列に蓄積し表示を行う。ウィンドウ左側のツリーよりセキュリティ項目を選択することでログの絞込み表示が可能。

中小規模拠点向けセキュリティ機器にUTMを使用するといった流れは、今後も続くことだろう。UTMはセキュリティ対策の種類をそろえるために手軽なセキュリティ機器であったが、これからは搭載しているセキュリティ対策の質が問われることになるだろう。なぜなら、拠点の大小に関わらずインターネットに接続した時からさらされる脅威は同じだからだ。したがって、進化を続けるセキュリティ的な脅威に対応するためには、フルスペックのセキュリティ機能を搭載したUTMが不可欠であり、そうしたニーズにUTM-1 130アプライアンスは適合しているといえよう。