羽田空港を舞台にした「空気の港」展。ここからは、写真と映像で主な作品を紹介しよう。

呼吸する空港

人が排出するCO2に着目。空港内7か所にCO2濃度計測センサーを設置し、各所のCO2排出量をマップ上に表示することで、現在どこが賑わっているかを知ることができる (C)森本美絵

呼吸するスクリーン

36本のひもを回転させた地球儀のようなスクリーンに、空港内の映像などを投影。ゆっくり上下に動くスクリーンと連動する映像の効果で生き物のようにも見える (C)森本美絵

Please Watch Your Step

特定の場所のみに音を届けることができる指向性スピーカーを使い、エスカレーターを通過する人にさまざまなメッセージを投げかける作品。当たり前なことを再認識させられる (C)森本美絵

かばんの鳥

ターンテーブルで運ばれてきたかばんに、指向性スピーカーで鳥の鳴き声と、プロジェクタで鳥の映像を投影。かばんを持ち上げるとセンサーが働き、鳥が羽ばたくしくみに

大きな空気の人

全長12m。透明の塩化ビニールでつくられた人型の巨大風船には、毎朝、電動ポンプでへそ部分から空港内の空気が送り込まれる。行き交う人やその想いが凝縮された、同展覧会を象徴するような作品 (C)森本美絵

自針と分針

針のない時計の近くに立つと、その人自身が針(秒針、分針、時針)になってしまうという作品。顔認識のカメラが人の全身をとらえ、シルエットを切り抜き、人だけを表示するという高度な映像処理技術が使われている。時間を意識することを強いられる空港で、時間に支配される自分について考えさせられる

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