そのほか、PharmacyDBには随時利用できる機能として、患者クレームや調剤過誤についての内容を一覧化できる「ヒヤリハット・クレーム報告&集計シート」、薬局長とエリアマネージャとの間でサービスレベルをチェックして改善活動につなげる「QSC項目チェックシート」、各店舗の改善事例やノウハウを共有する「改善報告」、掲示板形式で全社的に連絡事項が共有できる「連絡事項の共有」、店舗名や勤務者一覧などのマスタ登録を行う「ユーザーマスタ」が搭載されている。これらの機能はすべてブラウザ経由で使えるため、離れた店舗間でもスムーズな情報共有を行うことが可能だ。
またオプションとして、フィードパスが提供するSaaS型グループウェア「サイボウズ Office 8 for SaaS」と連携したスケジュール管理、掲示板、アドレス帳、ファイル管理、稟議決済、社内メールなどの機能が用意されているのも魅力といえる。
拠点間利用に適した信頼性の高いSaaS型データベースを採用
パッケージ版ではなくSaaS版のデヂエを採用した理由について山下氏は、「まず、保険薬局の店舗間で利用するためには拠点間利用ができ、なおかつ導入の負担や運用コストを抑えられることが重要でした。Webベースなら弊社でもサーバ運用などのコストをかけずにアウトソースが可能になります。その中でも、サイボウズのグループ会社として信頼と実績があるフィードパス様のサービスであれば、バージョンアップや機能強化、サポート対応なども安心して任せられると思ったわけです」と語る。
さらに、機能追加や変更など顧客の要望に幅広く応えられる拡張性と柔軟性を備えているほか、フィードパスが提供する初期構築の支援サービスによりスピーディかつ要望通りのシステム構築を行えるのも大きなポイントになっているという。
ちなみにPharmacyDBの申し込みは10ユーザーから対応しており、初期導入費用は無料。月額料金は1ユーザーあたり2100円で、1契約あたり最大10GBのディスク容量を使用できる。個別カスタマイズや導入トレーニングなどにも対応し、現在ではおよそ100近くの店舗が導入しているという。
「PharmacyDBには弊社がこれまで培ってきた保険薬局のマネジメントに関するノウハウが凝縮されており、今後もSaaS型データベースの特性を活かして随時機能強化を図っていく予定です。業界的に厳しい状況ですが、『考える組織』へと組織の体質を改善することで、選ばれる保険薬局へと進化していきましょう」と、山下氏は想いを語ってくれた。