セガトイズは「夢ペット」シリーズを多数出展
一昔前は「プーチ」シリーズ、近年は「i-Dog」シリーズ、昨年には米WowWee開発の女性型ロボットトイをローカライズした「エマ」など、コンスタントにロボットトイを発売してきたセガトイズ。今年はそうしたいかにもロボット然とした外観の新製品はなかったのだが、やはり以前から展開している「夢ペット」シリーズを多数出展していた。
今回、同シリーズの目玉となっていたのは7月30日発売の「夢ねこヴィーナス」(1万500円)。2002年から発売されているという「夢ねこ」シリーズの最新版で、「2009 日本おもちゃ大賞」の「イノベーション・トイ部門 優秀賞」も受賞した。旧モデルから変わった最大のポイントは、いかにも猫らしく、抱いた時にも自然な横たわったポーズがデフォルトになったこと。このポーズから顔を洗う仕草や、後ろ向きにごろんと寝転がるような仕草をリアルにしてみせる。
ペットとのふれあいによって認知症などが改善する"ペットセラピー"は最近よく知られるようになったが、こちらの「夢ねこヴィーナス」と、昨年発売された「夢いぬDX」は、一緒に遊ぶことで脳活性効果があるというお墨付きもいただいたとか。"脳トレ"で知られる東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授の学術指導のもとで脳の効果測定を実施し、計算ドリルなどと同様の脳前頭前野の活性化が認められたという。
そのほか新製品としては、ふわふわの抱き心地のよさと低価格を実現した「ふわふわだっこ夢こねこ」「ふわふわだっこ夢こいぬ」(9月24日発売予定、各2,940円)などが出展されていた。
13のワードを音声認識して芸ができる、発売中の「うちのスーパードッグ さかだちラッキー」(9,240円) |
やわらか~い抱き心地重視の「ふわふわだっこ 夢こねこ ターキッシュアンゴラ」「ふわふわだっこ 夢こいぬ ゴールデンレトリバー」(9月24日発売予定、予価2,940円) |
なお、先日、筆者も取材したスピーシーズ春日社長のトークイベントでは、同社とセガトイズが新たに小型ネットワークロボットを開発中という話があったが、残念ながら今回のショーではこの件に関する展示は特になかった。未定の部分も多いようで、詳しい情報公開はまだしばらく先になりそうだ。
シー・シー・ピーの空飛ぶロボット「スカイアーマー」
トイラジコンのシー・シー・ピーからは、ツインプロペラ搭載の空飛ぶロボット「スカイアーマー」が出展されていた。専用プロポによる赤外線コントロールで、前進しながら上昇・下降・左右回転が可能。リチウムイオンポリマー充電池を内蔵し、約30分間の充電で約4分間の連続飛行が楽しめるという。コントローラーには単三形乾電池6本を使用し、対象年齢は15歳以上。
肩の後ろから斜めに伸びるツインプロペラ、スチロール樹脂製の軽量ボディには見覚えのある方もいると思うが、以前ウィズから発売された「エアボッツ」によく似ている。ウィズでは今回エアボッツは出展されず、現在は新展開の予定もないそうなのだが、「スカイアーマー」開発にあたってはシー・シー・ピーより相談がありライセンス契約をしたのだとか。エアボッツは最初からロボット同士の空中バトルを想定した製品だったのでトンボにヒモをくくりつけたような形での有線コントロールだったが、スカイアーマーは無線化された進化型と言ってよいだろう。
マテルからはデッカい恐竜ロボットが登場
マテル・インターナショナルのブースでは、知育玩具ブランド「フィッシャープライス」から全長90cm、重量3.8kgの巨大恐竜ロボット「ウルトラ恐竜スパイク」が出展されていた。恐竜型ロボットと言えば、日本ではビジネスデザイン研究所が販売する「PLEO」を思い出すが、こちらのスパイクはとにかくその大きさが目を引く。
石の形をしたユニークなコントローラで操作し、ボタンの組み合わせによって、四足歩行で前進、後ろ足で立ち上がったり、雄叫びをあげたり、口に骨やボールをくわえたり、とさまざまなアクションをして見せる。コントローラ操作をしていないときでも、まばたき、あくび、居眠りなどのアクションをするという。
2009年米国のトイ・オブ・ザ・イヤー「革新的商品部門」にもノミネートされたとか。日本では7月18日(土)からの発売で価格は2万6,250円。