さて気になるリリース時期についてだが、Reinhold氏が発表したリリーススケジュールは次のようになっている。これは今年3月にOpenJDKのサイトにおいて公開されたスケジュールとほぼ同様のもの。
- マイルストーン3: 2009年5月21日 - JavaOneプレビュー
- マイルストーン4: 2009年7月23日
- マイルストーン5: 2009年9月10日
- マイルストーン6: 2009年10月29日 - フィーチャーの確定
- マイルストーン7: 2009年12月24日
- マイルストーン8: 2010年2月18日 - リリース候補
原則として1週間に1ビルドとし、7ビルドごとにマイルストーンをリリースし、最終的にはマイルストーン8までが予定されている。このマイルストーン8がリリース候補となり、最終リリースとなるまで続けられるとのこと。しがってリリース候補の期間は確定していないが、開発チームでは順調に進めば4週間から8週間くらいで終了すると見積もっている。したがって最終リリースは3月半ばから4月にかけてということになる。
さて、SunではこのJavaOne会期中に「JDK 7 Preview」というバージョンをリリースした。また、java.sun.com内に正式にJDK 7用のページが用意された。ただしReinhold氏によると、このJDK 7 PreviewというのはOpenJDKプロジェクトの成果物であるマイルストーン3と同一のものだという。したがってとくに新しいJDKがリリースされたというわけではないが、今後同サイトにおいてもJDK 7に関するまとまった情報を公開していくとのことである。
なお現行バージョンであるJDK 6については、JavaOneが開幕する直前の5月28日にJDK 6 Update 14がリリースされている。既報の通り、Update 14ではHotSpot VMに大幅な修正が加わり、JDK 7用に開発が進められていた新しいガーベージコレクタ「G1 GC(Garbage-Firstガーベージコレクタ)」がマージされている。ただし、現段階ではG1 GCはまだEarly Accessの段階でありSunのサポートプログラムなしでの製品レベルでの使用は推奨されていない。