マップにおけるコンテクスト
市街地地図や交通地図などの元となる地図用データを提供するUrbanmappingのBrandon Martin-Anderson氏は「四次元世界のマップ」という講演を行った。時間と共に変化するデータをマップに重ねることで、マップが四次元世界の写し鏡になる。例えば選挙速報マップ、地域別の失業率の変化などだ。これらは選挙戦における各党の勢いや景気などをマップを通じて浮き彫りにする。ほかにも公共交通機関を使って、45分で移動できる範囲の時間ごとの変化を示したマップが示された。通勤ラッシュ時、昼間、深夜で違った雰囲気になる街の変化が伝わってくる。このような範囲・距離と時間を組み合わせたデータを基に、同社は公共交通機関のルーティング・エンジン「Graphserver」を開発している。
地理情報や空間、時間など、マップは様々な情報を伝える。最後に紹介するCartifact Mapsは、様々な角度からマップを閲覧できるオンラインマップだ。ニューヨークのマップが追加された最新のBeta v1.1では過去のマップ、3Dマップ、Googleマップ、衛星写真など、複数のレイヤをレンズツールを通じて簡単に切り替えられる。