Mavenとの統合

Grails 1.1ではMavenプラグインが提供されるようになり、MavenでGrailsプロジェクトを作成したり、既存のGrailsプロジェクトに対してgrails:create-pomゴールでpom.xmlを生成することができるようになった。

Ant + Ivyもサポート

MavenだけでなくAnt+Ivyとの連携も可能だ。IvyはMavenのライブラリ管理機能だけを抜き出したようなツールで、MavenリポジトリからJARファイルを取得する拡張タスクを提供するものだ。詳細については拙稿「Mavenのパワーをより簡単に! Apache Ivyを試す」などを参照して欲しい。

grails create-appコマンドでアプリケーションを作成すると、Antのビルドファイル(build.xml)およびIvyの設定ファイル(ivy.xml、ivysettings.xml)も生成される。antコマンドでアプリケーションやテストの実行、warファイルの作成などを行うことができる。

MavenやAntとの連携によってGrailsがインストールされていない環境でもGrailsアプリケーションのビルドを行うことが可能となり、アプリケーションのポータビリティが向上したといえる。HudsonなどのCIツールでビルドやテストを自動化する際にも利用することができるだろう。