指紋認証に対応

新版の最大の特徴は、指紋認証に対応した点である。

米Lenovoおよびそのパートナーの米UPEK、米Authentecと提携し、両社の指紋センサーを搭載したLenovo製ノートPCにおいて指紋認証ログオンを可能にした。同機能を利用すれば、従来のようなパスワード入力は不要。指紋センサーに指をかざすだけで、SafeGuard Enterpriseに(もちろんWindowsにも)ログオンできる。

指紋登録は、指紋認証ソフトにもよるが、基本的に十指すべてが可能だ。指紋認証に対応したことにより、従来のパスワード方式に比べて堅牢性が高まったうえ、認証時の手間も簡略化された。さらにパフォーマンス改善にもつながっており、ユーザーにとってより使いやすいPC環境へと改善されている。

PCを起動するとこのようなログオン画面が表示される

指紋の読み込みが終わるとすぐにログオン処理へ。この処理で要する時間は短い

ログオンが終わるとWindowsの起動処理が開始される

Windows起動中にロックをかけると、このような待機画面に

パスワードの照合に失敗すると……

パスワード自動入力プログラムなどによる不正アクセスへの対策として、パスワード照合に失敗するたびに次回入力できるようになるまでの時間が指数関数的に長くなる。自動的にロックされることはないので便利ではあるが、数回失敗すると結構な待ち時間に

指紋認証によりログオンした結果。パスワードよりもセキュアであるうえ、入力ミスを恐れる心配もない

今後は「サードパーティ製の指紋認証機能にも対応していく予定」(上村氏)だという。