--SOAというソリューションが後退してしまっているようにも聞こえるが。
--Falkenberg氏: 説明したように、SOA、BPM、BAMは互いに引っ張り合って存在するものだ。SOAと声高にこそ叫んでいないものの、案件自体も増えている。すでに複数の顧客との交渉の中で、(Software AGがSOAでのイニシアチブこそあるもの)名前をあえて落としてしまったほうが売りやすい。(日本法人社長の)Colinとも話したが、SOAという言葉こそなくなるものの、そのアイデア自体は今後も続いていくだろうと考えている。よりビジネスバリューの部分にフォーカスしていくことになるのではないか。
--Software AG的にはSOAという言葉が使われなくなることに抵抗はないのか?
--Falkenberg氏: SOAとはあくまで戦略的なコンセプトであり、特に大企業で必要となるものだ。一方で中小企業はむしろビジネスプロセスに注力したいと考えており、大規模なインフラを構築したいとは考えていない。BPMのほうが主役になるかもしれないが、SOAのコンセプト自体は生き残っていくだろう。プロセスの自動化にはサービスが必須であり、今後もより進化を続けていく。その意味で、SOA自体はすでに成熟化してしまった技術なのかもしれない。
--SOAというキーワードに対する一種のアレルギー反応なのか?
Falkenberg氏: ベンダは製品の売り込みによくコンセプトを前面に押し出してくるが、しばしば過剰に強調することがある。それが原因でSOAというキーワード自体が独り立ちしてしまった。時代が一巡し、SOAは成熟市場となった。ようやく適切なステージに戻れたという印象だ。