こうした背景から、デルでは優れたパスを実現するために「仮想化アセスメント」「仮想化の設計と立案」「実装と移行」「継続的な健全性とメンテナンス」という4つのキーを中心としたサービス提供を行っている。

まず仮想化アセスメントとは、想定される予算や技術を基に仮想化のポテンシャルとROIモデルを明確化するもの。VM候補付きのサーバリストや各サーバに関する活用情報、計画に基づきハードコスト削減を示す現実的なROIモデルなどを提示し、迅速な展開および短時間でのROIを実現するのである。これらは十分な時間をかけて設計立案と別もしくは並行して実施されており、オグルスビー氏は「米CAが実施した調査によると、仮想化プロジェクト成功のためには"サーバ資源と負荷分散の緻密な調査"が最も重要な鍵のひとつになるという結果も出ています」と語る。

続いて仮想化の設計と立案は、共同作業で実施する分析・設計セッションにより旧来の組織的な障壁を崩し、正しい決定と迅速な導入展開を可能にするものだ。プロジェクトの正確なニーズを可視化する詳細なシステム構成仕様書、適正な予算計上と想定条件の有効性検証を可能にするコスト見積もり、プロセスやポリシーに基づく詳細なプロジェクト計画、ソリューション展開に必要なリソースとスキルのリストなどを通じて、環境に応じた設計と立案が行われるという。

実装と移行に関しては、デルのコンサルタントが豊富なテンプレートやプロセス開発を提供することで、仮想化環境の展開と管理を長期的に支援。高度かつ認証済みのリソース、ROIを短時間で実現するための実装スケジュール、デルの知的財産を用いたスピーディーな実装など、仮想化を熟知していないユーザーでも理想的な実装が可能となる。また、大規模環境向けにはレポーティングツールを用いた合理的な移行プランと、環境移行のための合理的プロセスで対応するという。

そのほか、継続的な健全性とメンテナンスとしては、運用準備アセスメントや既存の仮想化環境に関する健全性検証なども実施。オグルスビー氏は「仮想化は企業に大きな変革をもたらす技術ですが、そのメリットを最大化するためには人間側による適切な管理が必要です」と、同社が提供するサービスの有用性をアピールした。