Ant Optimization Tool
ここまではEclipse上でjsLexの各種機能の使用方法を解説してきたが、JavaScript/CSSの圧縮機能はAntタスクとして利用することもできる。Ant Optimization Toolはダウンロードページより別途ダウンロードする必要がある。
以下にAnt Optimization Toolが提供するタスクのうち、javascript-optimizationタスク使用例を示す。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<project name="project" default="default">
<property name="jslex.optimization.library" value="lib/jsLex-optimization.jar"/>
<property name="jslex.lib.location" value="lib/jsLex-ant.jar"/>
<taskdef classname="com.rockstarapps.jslex.ant.JavaScriptOptimization"
name="javascript-optimization" >
<classpath>
<pathelement location="${jslex.lib.location}"/>
</classpath>
</taskdef>
<target name="default">
<javascript-optimization minify="true" yCompressor="true" gZip="true"
destFile="prototype-1.6.0.3.compressed.js"
optimizationLibraryPath="${jslex.optimization.library}"
verbose="true">
<path path="prototype-1.6.0.3.js"/>
</javascript-optimization>
</target>
</project>
Antのビルドプロセスの中にこれらのタスクを組み込むことで、開発時はJavaScriptやCSSの外部化や圧縮などをまったく意識せず、AntによるWARファイルの作成時やサーバへのデプロイ時に自動的に圧縮を行うことができるだろう。
まとめ
jsLexはソースコードには手を入れずにWebアプリケーションの高速化を実現できるツールだ。とりわけ巨大なJavaScriptライブラリやCSSを駆使したリッチなAjaxアプリケーションでは高い効果が期待できるだろう。
また、本稿では取り上げていないが、前述の通りjsLex 1.2ではAmazon WS ToolsというAmazonが提供するクラウドサービス向けのEclipseプラグインも含まれている。クラウドサービスと連携する新世代のWeb開発ツールとしても注目したいプロダクトだ。