「どんな文房具使ってるんですか?」、「そのノート使いやすそうですね」といった会話をクリエイターの方々と交わすことも珍しくない。情報をどう整理し、いかに整頓するか。しかも、自分らしく。クリエイティブにかかわる仕事をしている人であれば、幾度となく考える命題のひとつだ。そこで、思いのほか大切なのがツールとなる文房具のチョイス。こだわりのある文房具を豊かに使いこなすことも、自分らしく情報を整理する近道となるのではないだろうか。打ち合わせ、メモ書き、アイディアスケッチetc...。日常生活で使用頻度の高い文房具だからこそ、機能性だけではなく、デザイン性も加味して愛着のわくものを使っていきたい。

そこで紹介したいのがツバメノート謹製の「Thinking Power Notebook」。大学ノートの代名詞、ツバメノートの謹製特別版として生まれた。ツバメノートと言えば、黒澤明やテレンス・コンラン卿、アニエスb.をも魅了した伝統ある大学ノート専門メーカー。「フールス紙」と呼ばれる上質紙を用いた大学ノートは、書き心地はもちろんのこと、シンプルかつ飽きのこないデザイン性が魅力的なまさに日本の名作。Thinking Power Notebookは「大学ノートの良さを継承しつつ、如何に大学ノートの既成概念から脱却するか」というコンセプトのもと考案されたプロジェクトであり、ノートというシンプルなプロダクトだからこそのアイディアと遊び心がふんだんに盛り込まれている優れた文房具なのである。

B5ヨコの「メトロポリタン」とA5ヨコの「ネイチャー」は、60ページと束幅も薄く楽に持ち歩けるノート。ミシン目がついているため、1ページを切り離すことも可能だ。文字をジャマしない程度に薄い5mm方眼が敷かれ、多様な用途に応じた機能を持ち合わせた作りになっている。ネイチャーには画板をイメージした「COBUつばめジョッター」も用意され、絵を描くように、いつでもどこでもノートに書き込むことができるよう設計されている。

「メトロポリタン」と「ネイチャー」は、打ち合わせなどに使える機能的なノート。ちょっとしたスケッチやラフ書きにも使えそうだ。価格は、メトロポリタンが5冊セットで2,520円、ネイチャーが5冊セットで1,837円(ともに税込み)

高級家具などによく使われる𣕚(たも)の木と上質の皮で作られているネイチャー専用のジョッター。小泉製作所が展開する皮小物ブランド「COBU(コブ)」により制作されている。写真はジョッターを敷いた様子。価格は6,800円(税込み)