Web制作のハブとして生まれ変わった「Fireworks」
――FireworksにもAdobeタイプエンジンが搭載されたそうですね?
「Fireworksの中で文字組ができるようになったわけではないのですが、IllustratorやPhotoshopで組んだものを読み込むことができるようになりました。これにより、Photoshopでカーニングを調整したものが、そのままFireworksで表示でき、編集が可能になってます。今まで読み込んで崩れてしまったテキストレイアウトがそのまま表現できることは大きなことだと思います(※図5、6参照)」
――FireworksがWeb制作のワークフローの中で重要なポジションに位置づけられるのですか?
「クライアントとのコミュニケーションや、Web制作のチーム内でのコミュニケーションがFireworksのPNGファイルひとつでできてしまうというころが大きなポイントですね。Fireworksは、ベクターデータ、ビットマップデータ、テキストデータといった、Webに必要な要素全てを簡単に扱うことができますので、まずプレゼンテーションのモックアップ作成が可能です。そして作成したものは今回の新機能のPDF書き出しや、CS3から搭載されているページ書き出し機能が利用可能になりましたので、そのままクライアントに提出することができるようになりました。クライアントからOKが出れば、デザイナーが細部のアセットを作成し、PhotoshopやIllustratorで作り込み、最後にもう一度Fireworksでフィニッシングすることにより作業がとても効率良くなります」
コーダーの方々に益々喜んでいただけるコードナビゲーター
――「Dreamweaver」についてはどうでしょうか?
「外部JavascriptライブラリやDOMに対応したカスタムコードヒントは、Dreamweaverにライブラリを読み込むだけで利用できます。また、直感的に利用できるコードナビゲーターの実装により、より効率的な制作が可能になり、コーダーの方々には大変喜んでもらえるかと思っています。DTPや映像に携わっていた方や、Web制作の経験が少ない方にも利用しやすいライブビューや関連ファイル機能、既にWeb制作に携わっている人に対しては、作業効率が高く作業してもらえるのに加えてAdobe AIRや「Device Central CS4」と連携してのモバイル制作といった新しいデバイス、メディアにもアウトプットできる環境を整えました。我々はその場を準備させていただき、新しいビジネスの種を提供していきたい、お客様に新しい提案・新しい技術を使っていただけるようツールとともに環境を提供していきたいと願っています(※図7参照)」