Googleは1月8日(米国時間)、同社が開発したWebブラウザ「Google Chrome」の開発バージョンを1.0.154.42から2.0.156.1にアップデートし、公開した。Chromium Developer Documentationにて公開されているアーリーアクセスを使用することで、最新の機能が実装されたChromeを利用することが可能だ。
追加/修正されたおもな機能は次のとおり(リリースノートより一部抜粋)。
- レンダリングエンジン-WebKitのバージョンアップ(リビジョン39410)
- フォームのオートコンプリート機能
- オートスクロール機能
- フルページズーム機能
- Google Bookmarkからブックマークをインポート可能に(同期ではない)
- 異なるプロファイルを使用できるように
- JavaScriptエンジン-V8のバージョンアップ(0.3.9.3→0.4.6.0)
- ネットワークコードをWinHTTPライブラリに依存しない独自の実装に
- Greasemonkeyのような外部ユーザスクリプトが使用可能に
Chromeには「チャネル」と呼ばれる仕組みが用意されており、登録されているチャネルに応じてアップデートを行う。現在Chromeには次のチャネルが用意されている。
Stable channel
入念なテストを通過した機能とバグフィックスのみが提供される。Google Chromeの公式リリースに沿う
Beta channel
Developer preview channelより安定はしてきているが、最終製品としてはまだ仕上げきれていない機能が提供される
Developer preview channel
いろいろなアイデアが試されるチャネル。最新の機能とバグフィックスが提供されるが、ときに非常に不安定になる可能性がある。通常、最新の機能を利用するには手動での設定が必要となる
何も行わずにGoogle Chromeをインストールした場合はStable channelが設定されるが、アーリーアクセスを使用することでチャネルの変更が可能となる。開発チームはThe Chromium Blogにてメジャーバージョンのリリースを1年と待たずに、Beta channelやDeveloper preview channelを通じてよりすばやいユーザフィードバックを受け、すばやいバグフィックスをくり返し行っていきたいとしている。
Developer preview channelはアナウンスされているとおり、場合によっては非常に不安定になる可能性があるので、チャネルの変更は自身の判断で行ってほしい。なお、執筆時点での最新バージョンは16日(米国時間)にリリースされた2.0.157.2となっている。