デザイナと開発者の共同作業を円滑にするソフトウェア

デザイナと開発者が共同作業を行う際のワークフローを劇的に改善するツールとして、昨年のAdobe MAX 2007でその存在が示唆された「Thermo」。そのThermoが「Flash Catalyst」へと名前を変えて2008年のAdobe MAXで姿を現したことは、同イベントのレポートでもお伝えした通りだ。

2日目の基調講演終了後、その「Flash Catalyst」と「Flex Builder 4 (コードネーム: Gumbo)」のプレビュー版(Mac OS X版のみ)がAdobe MAX 2008の参加者に配布された。

Adobe MAX 2008で配布された「Flash Catalyst」と「Flex Builder 4」のプレビュー版

せっかくもらったからには、試してみなきゃもったいない――ということで、これらのソフトを使って、デザイナと開発者のコラボレーション作業を簡単に実践してみたので、その作業手順やそこで得た知見を3回に分けてお伝えしていこう。

初回となる今回は、Flash Catalystの基礎知識を解説する。次世代のRIA開発に影響を与えるであろうCatalystを取り上げた本シリーズは、デザイナ、開発者ともに必見の内容だと自負している。ぜひ最後までお付き合いいただきたい。

なお、本稿執筆にあたり、Webクリエーターの矢野りん氏には多大なるご協力をいただいた。深く感謝を申し上げる。