ミコ・マツムラ氏 |
マツムラ氏によれば、「SOAはまさにBPMのインフラストラクチャと言える」とのことである。では、そのインフラのアーキテクチャはどのような形になっているのだろうか。同氏は、Software AGが富士通と共同で開発した「CentraSite」を例に挙げ次のように説明している。
まずベースにはSOAメタデータ資産を管理するメタデータリポジトリがある。CentraSiteにおけるメタデータリポジトリの役割は、テクニカルサービスの生成元にかかわらず共通のビューが得られることだという。CentraSiteによって提供されるもうひとつの機能としてはサービスレジストリがあるという。ここでは組み合わせや再利用可能なさまざまなビジネスサービスが管理される。
さらにCentraSiteでは、常に統一された安定したプラットフォームを提供するためにポリシーと規約という概念を採り入れているという。ポリシーおよび規約はポリシーリポジトリによって管理される。これによってB2BやB2C、ERP、BPMなど、いかなる消費パターンのビジネスプロセスにおいても、統制されたSOAサービス上で使用できるようになるとのこと。同氏はここでもガバナンスの重要性を強調している。
最後にマツムラ氏は、BPMおよびSOAを提供するソリューションベンダとしてのSoftware AGの立場について、さまざまなリサーチにおける受賞を例に挙げながら次のように説明し講演を締めくくった。
「SOAというのはすべてのベンダの相互接続があって初めて成り立つものです。Software AGはMISO(Microsoft、IBM、SAP、Oracle)から独立したベンダであり、SOAとBPMを提供するのに最も適した立場にいることから、ビジネスインフラのすべての領域におけるリーダー格であると認められているわけです。SOAの枠組みにおいてSoftware AGがビジネスの改善にどれだけご協力できるかを知っていただければと思います」