--ブレードサーバへの取り組みについてはどうですか?
原田氏 現時点では、ブレードサーバの投入の予定はありません。まずは、今回のサーバ製品の立ち上げに力を注ぎます。中小企業をターゲットとするという観点からも、この製品で、まず実績をあげる必要があります。
--ワールドワイドで展開しているサーバと、日本向けに投入しているサーバとの違いはありますか?
長谷川氏 中国市場向けに投入しているものは、既存の製品もありますので、ラインナップが異なるといえますが、今回の新製品という点では、それはありません。
--経済環境が悪化し、企業のIT投資意欲が抑制されるなかでのサーバビジネスへの新規参入。タイミングが悪くないですか?
原田氏 サーバ市場において当社は最後発です。実績がない状態からのスタートですから、1台売れれば、それでプラスになる。失うものは何もありません。
--当面の目標はどこに置きますか?
原田氏 まずはトップ3の一角に食い込むことです。5%程度のシェアを獲得することを目指し、年度の最後の四半期には2桁ぐらいのシェアを獲得したいと思っています。ただ、むやみに数字を追うのではなく、パートナー各社に対して、つき合いやすいサーバベンダーであるという認識を広げることを優先したいと思っています。そうすることで、ビジネスを成功させる土壌ができあがると考えています。早い段階で、パートナーからの評価をいかに高めることができるかが鍵だと考えています。
--ビジネスを推進するための体制は整っていますか?
原田氏 整っています。しかし、これからビジネスを拡大するために体制を強化していかなくてはなりません。製品マーケティング部門も11月下旬からスタートしたばかりです。また、日本は、他の国に比べて、要求レベルが高いので、ジャパンモデルともいえる形で、それに対応できる体制構築が必要です。とくに、販売パートナー支援のためテクニカルセールスチームを優先的に強化していきたいと思っています。日本のパートナーからの大きな期待を感じていますので、それに応える製品投入、支援体制の構築に取り組んでいきます。