日本が北米に比べ、仮想化の導入率が低い点について同氏は、日本がメインフレームの保有率が高い点や、保守的な日本の国民性を挙げた。そしてこれらに対しては、デルがVMwareのナンバーワンパートナーであり、社内での導入実績など多くの経験を持っていること、仮想化のリスクが少ないこと、インフラのコンサルティングサービスを行っている点などをアピールしていくと述べた。
デルでは、今年の1月にiSCSIストレージ機器ベンダであるイコールロジックを買収するなど、ストレージ戦略を強化しているが、フィリップ氏は、デルにおいては「集約」「統一化」「自動化」の3つのポイントで経済性を発揮するとした。
集約では、バラバラにある小さなストレージ環境を1カ所に統合し、仮想化と集中管理によりコストを削減。統一化では、ファイバーチャネル、SCSI、イーサネットなど異なるネットワーク技術が混在しているものを、1つの技術に統一。これによりサポートやトレーニングの費用を削減できるとした。そして、最も注力すべき技術として10Gbitイーサネットを挙げた。最後の自動化は、ストレージの追加した後の認識やスナップショットのリストアの自動化による効率化で、フィリップ氏は、イコールロジックの製品はこれらの点において優位性があると述べた。