日本/アジア太平洋地域 エンタープライズ事業統括 米デル バイスプレジデント フィリップ・A・ディビス氏

デルは、日本/アジア太平洋地域 エンタープライズ事業統括 米デル バイスプレジデント フィリップ・A・ディビス氏(以下 フィリップ氏)の来日に合わせ、同社のエンタープライズ事業に関する記者懇談会を開催した。

フィリップ氏は、まず、デルがx86サーバの分野で世界第2位の出荷台数を誇っており、Intel、Microsoft、Oracle、VMware各社のナンバーワンパートナーであることなど、エンタープライズ事業において、デルが大きな市場を持っていることをアピール。さらに、サービス事業でもワールドワイドで60億ドルの規模があり、サーバやストレージといったハードウェアだけでなく、サービスでも大きな力を発揮していることを強調した。

エンタープライズ市場でのデル

フィリップ氏は、現在のエンタープライズ分野の問題点として、IT支出の70%がメンテナンスに費やされている点を挙げた。そして、この課題に対してCIOが行うべき点として、仮想化を活用しハードウェアのコストを削減することと、サーバの更新サイクルを2-4年に短縮し、エネルギー効率の優れた最新のサーバを導入し、データセンターのスペース削減やパフォーマンスの向上を行うことを指摘した。

CIOが今後行うべきこと

仮想化には、デル自身も取り組んでおり、社内の2万台のサーバにうち、5,000台を仮想化したという。これによりデルでは 2,930万ドルのコスト削減に成功したという。そしてフィリップ氏は、これらは仮想化による電力消費量の削減、サーバ統合による導入するサーバ台数の削減、統合化による管理コストの削減という3つの効果の合計によるものだと語った。

また、世界のCIOはデータセンターの電力消費量削減にも興味持っており、冷却効率の良いサーバを使うことと、仮想化によりサーバ台数を減らすことで省電力化が可能で、冷却効率を改善するよりも、エネルギー効率の高いサーバを利用する方が効果が大きいと述べた。

冷却効率を改善するよりも、エネルギー効率の高いサーバを利用する方が効果が大きいと主張