コミュニケーションのための総合窓口

ここで簡単に、新たなWindows Liveサービスの概要に触れておこう。

Windows Liveの特徴は、これまで触れたように、マイクロソフトが提供してきた個人向けウェブサービスや、それに関連するソフトを、ひとつの窓口として利用できる点にある。

ユーザーの立場から見れば、コミュニケーションのための総合窓口という表現もできるだろう。

また、Windows Liveの最新版では、これまで1ユーザーあたり5GBだった無料オンラインストレージ「Windows Live SkyDrive」の容量を25GBへと拡張し、携帯電話やデジタルカメラで撮影した写真を高解像度のまま、大量にインターネット上へ保管することが可能になる。

さらに、グループ機能を活用することで、グループとして複数のユーザー同士が共有するオンラインストレージスペースを、個人用は別に25GBを確保でき、これによって、共有利用を促進することにつながる。

そのほか、新しく追加された「更新情報」機能と、「つながり」機能によって、情報の共有を緊密に行えるようになるのも特徴だ。

例えば、オンラインストレージに保存した写真の新規登録時や、自分自身のプロフィールやブログを更新した場合に、あらかじめユーザー自身が「つながり」として登録した相手に情報を提供。家族、友人、知人などが、それを知って、情報にアクセスできるといった共有化が可能になる。

家族や友人との顔の見えるコミュニケーションを実現する

日本のユーザーに対しては、年内にも、「フォトガジェット」を提供。簡単な操作での写真のアップロードのほか、つながりで登録した相手のフォトアルバムの写真の更新情報のガジェットへ表示されるようになる。これは、次のステップとして、携帯電話からも利用できるようにする考えで、将来的には、この技術を利用することで、無線LAN機能などを搭載したデジタルフォトフレームにもリアルタイムに更新情報を提供できるようにするという。

「日本のユーザーは、写真を頻繁に利用する。また、携帯電話での写真撮影も多い。これを管理、共有という観点からより積極的に使ってもらうためのガジェットとなる。また、将来的には、デジタルフォトフレームを遠く離れた実家に設置しておけば、Liveフォトにアップロードするだけで、自動的に実家のデジタルフォトフレームの写真が最新のものに変更されるようになる」(マイクロソフト コンシューマ&オンラインマーケティング統括本部 オンラインマーケティング本部 Windows Live/Mobileグループの安藤浩二シニアマネージャー)という。

オンラインストレージは携帯電話にも対応する予定

無線LAN対応したデジタルフォトフレームは、来年春にも関連メーカーから製品化されることになり、その時点で、こうした提案をさらに積極化させる考えだ。

マイクロソフトコンシューマ&オンラインマーケティング 統括本部オンラインマーケティング本部 Windows Live/Mobileグループの安藤浩二シニアマネージャー