京都精華大学

京都精華大学は、デザイン学部プロダクトデザイン学科・プロダクトコミュニケーションデザイン/インテリアプロダクトデザインの産官学連携での取組みを中心に紹介していた。

特に国交省や環境省、京都府と連携した公共交通エリアのデザインや、イタリアの展示会協会とのコラボ企画として生まれたアイテムに注目が集まっていた

千葉工業大学

千葉工業大学は、デザイン科学科の産官協同プロジェクトや、他大学との合同コンペティションなどから生まれた作品を紹介。人間工学分野の視点も取り入れた、『Winch』というシートの実物に注目が集まった。組み合わせ方によって、無限のレイアウトを創出できるアイデアが詰め込まれたアイテムだという。

千葉工業大学では、自然・人間・生き物に配慮した好ましい生活環境のありかたを検討し、それに向けて科学技術を総合的に活用したデザインを提供するという思考方法を推進しているとのこと

多摩美術大学

多摩美術大学は、美術学部生産デザイン学科プロダクトデザインのカリキュラムを紹介するブースを展開。本イベントの出展ブースのデザインも、生産デザイン学科の学生たちによるもの。

学生の卒業制作物『1枚の平面から浮かび上がる椅子』(中央)には、来場者が興味深く見つめる姿もみられ、実際に座ってみることもできた

千葉大学

千葉大学は、工学部デザイン学科・大学院デザイン科学専攻を中心にした出展。総合大学ならではの成果を見せる場となり、同大の他学部・学科、企業・自治体・地域との協同作業作業の成果が紹介している。

『避難所における半野外空間の提案』のモデル展示(中央)や、産学協同『ドラム式洗濯乾燥機用収納』(右)などの実用的な制作物に注目が集まっていた

東北芸術工科大学

東北芸術工科大学は、プロダクトデザイン学科の学生たちによる作品を展示。注目は、カメラのデザイン。同大とキヤノンの産学共創プロジェクトから生まれた作品で、「握って心地よいもの」を共通テーマにして開発したという。

様々な形の凧で、インテリアとしても魅力的な『立体凧の造形研究』という作品(右)も注目されていた

大阪芸術大学

大阪芸術大学は、最先端のロボットスーツが大人気。その影で、「ハシル、ミセル、私らしさ」というテーマで想像したスクーターのデザインなど、モビリティーに対しての新提案も活発だった。

受賞実績のある『ONE-TWIST』(右)は、廃タイヤ1本をひとひねりして、遊具のようなベンチに仕上げた一品

武蔵野美術大学

武蔵野美術大学は、NIKEとの産官学共同研究プロジェクトによる、『STREET DANCE』に注目。実用品とはひと味違う、「人間の潜在的能力を引き出すデザイン」というテーマのもと作られたロボット。人のダンスに合わせてロボットもシンクロした動きを見せるという。

中央の写真が『STREET DANCE』。卓上カレンダーという一見地味なアイテム(右)も、「ムサビ・デザイン」により奇抜な形にデザインされていた

ノミネートデザインだけでなく、さまざまな企業・学校のデザインの『今』を垣間見ることができたグッドデザインエキスポ。今年、栄えあるグッドデザイン賞を受賞するのは、どんなアイテムか。現在も審査は進められており、10月8日に東京ミッドタウンにてグッドデザイン賞受賞の発表が行われる。