その昔、ジェット機の航続距離が短く、日本とアメリカ本土を直接飛べ無かった時代は、給油のためにアンカレッジに立ち寄っていた。そしてアンカレッジ空港には、うどん屋があり、給油待ちの日本人に愛用されていた。

しかし、ダイレクトフライトが可能になると旅客機はアンカレジには止まらなくなってしまった。今回のDSN 2008も直行便があれば、成田から6時間くらいでアンカレッジに着いた筈であるが、筆者は成田からシアトルまで行かされ、そこで乗り継ぎまで3時間あまりを過ごして、また、アラスカ航空に3時間半乗ってアンカレッジまで戻るという仕儀になった。

その他の手段としては、台北経由というのとホノルル経由という手があるが、シアトル経由と同程度の不便さである。但し、アンカレッジと日本との直行便が無い訳では無く、キングサーモンや、数の子、子持ち昆布などの貨物は直行である。なお、アンカレッジ空港は旅客ではマイナーな空港であるが、ヨーロッパにもアジアにも近く、貨物の取り扱い量では全米一であるという。

DSN 2008が開催された6月下旬は、一年で一番、陽が長い夏至の前後である。アンカレッジは白夜になる北極圏よりは南であるが、この時期は、太陽が沈むのは午前1時で、2時になるともう夜明けであった。ということで、真夜中である0時には、地表近くではあるが太陽が出ているというMidnight Sunを見ることが出来た。

DSN 2008が開催されたHilton Anchorageホテル(奥の高いタワーとビル)手前は土産物屋

ホテルから望むチューガッチ山地の山々

このように昼が長いので、上の写真のホテルの前に写っている熊の立像を飾った土産物屋は、コンビニではなく純粋に土産物を売る店であるが、朝の8時から、夜は11時まで営業している。

土産物屋の営業時間