--無料動画の構成比はどの程度ですか。
約4万のコンテンツのうち、1万数千本が無料配信されているものです。10万コンテンツにまで拡大した段階では、先ほど触れたように自治体などが提供する観光情報のようなもの、小規模に擬展開しているようなサイトも対象になってきますから、むしろ、無料コンテンツの比率が増加する可能性があります。また、アニメやドラマなどのシリーズものの場合は、第1話のコンテンツは無料ですが、第2話以降は有料ということも多いですね。
--収益はどこで得るのですか。
基本的には広告モデルによる収入となります。また、データベースを活用したカテゴリ別の視聴率調査のようなものもできますから、そうした調査をもとにしたビジネスへの発展も考えられます。ネット動画の人気調査といったものも可能になると考えています。
--今後は、naviconをどう発展させていきますか。
早い段階で、10万本の動画コンテンツのデータベース化を進め、利用者の利便性を、より高めたいと考えています。早ければ、8月中には10万近いコンテンツを検索できるようにしたい。また、個別ユーザーの嗜好に合った番組情報をメールで知らせる会員サービスや、携帯電話向けの番組ガイド、検索サービスの提供、セットトップボックスやネット機能を搭載したデジタルテレビへの対応なども進めていきたいと考えています。
携帯電話向けのサービスも、8月には開始したい。そして、セットトップボックス向けの情報提供は年内には行えるようにしたいと考えています。NGNの進展に伴って、IPTVの需要は増加するでしょうし、NHKオンデマンドといった動きも、ネット動画の利用を加速する土壌となります。さらに、団塊の世代以上の方々がもっと使いやすいように、操作性も高めていきたいですね。たとえば、韓流ドラマも数多くのコンテンツが配信されていますし、教養番組も数多い。こうしたことを知らない人が多いですから、それを見つけだすきっかけができればと考えています。ネット動画をもっと手軽に楽しんでいただけるきっかけを作りたいんです。
一方で、これまで埋もれていたような動画コンテンツを掘り起こすきっかけになればとも思っています。これにより、動画を配信しているサイトのビジネスが拡大すれば、我々とWin-Winの関係を構築することができる。新たなライフスタイルとなりつつあるインターネット動画を楽しむユーザーに、より充実したサービスを提供するリーディングカンパニーを目指していきます。