史上最高実績を達成 - LG電子

LG電子の売上額は連結基準で12兆7351億ウォン(1兆3460億6212万円)、営業利益は8560億ウォン(904億7664万円)で、同社としては最大の売上額と営業利益を記録した。

これに貢献したのが、最高実績の達成した携帯電話事業と、実績が好転したディスプレイ、家電事業だ。

携帯電話部門を含むMobile Communication部門の売上額は、3兆8487億ウォン(4067億9610万円)、営業利益は5366億ウォン(567億1701万円)となり、それぞれ前期比で15.7%、13.9%増となっている。

携帯電話事業の売上額は、前期比17.5%増の3兆7540億ウォン(3967億8663万円)、営業利益は前期比14.4%増の5400億ウォン(570億7638万円)。営業利益が5000億ウォン(528億4850万円)を突破するのは、同社としては初めてのことだという。

携帯電話の販売量は、前期比14%増の2770万台と、四半期ごとに見ると最高。戦略的に販売されたプレミアム携帯の「Secret」や「Viewty」といった高機能なモデルの好調が貢献した。

2008年第1四半期に黒字転換したDigital Display部門は、売上高が前期比2.9%、前年同期比37%増加した3兆7423億ウォン(3955億4996万円)。営業利益は377億ウォン(39億8477万円)。黒字幅を順調に拡大させているようだ。

この部門の好調を支えたのが、前年同期比70%も売り上げが増加したフラットテレビだ。PDPモジュールの売上額も、32インチの販売量が増えたことで22%増。フラットテレビの地域ごとの出荷量を前年同期比で見ると、北米では100%増の77万8000台、中東なども含むアジア地域で73%増の574万台と、世界的に増加傾向だ。

このほか家電を含むDigital Appliance部門の売上額は、前期比24.1%増の3兆7805億ウォン(3993億6285万円)、営業利益は同7.2%増の2716億ウォン(286億9116万円)だった。

「サブプライムの影響により、北米地域での売り上げが減った」(LG電子)とはいうものの、BRICs地域の好調がこれをカバーし、最終的には好結果に終わっている。

逆にパソコンなどを含むDigital Media事業の売上額は、前期比6.9%減の1兆2195億ウォン(1288億2502万円)、営業利益は同1%減の126億ウォン(13億3103万円)となった。この原因としてLG電子では季節的な要因を挙げている。

不振だった部門もあるものの、それを十分カバーできるほどの大きな成果を残したLG電子。携帯電話の好調がこのまま続けば、さらに実績を拡大できるとして意気込んでいる。

Samsung電子とLG電子、双方の実績を見てみると、携帯電話部門で泣き・笑いが分かれているようだ。それほどこの部門が両社にとって大事であることがわかる。今後、Samsung電子はどう建て直すか、LG電子はどう維持していくかが注目される。

LG電子の、2008年第2四半期の売上額と営業利益