多くのデベロッパから支持を集め、もはやおなじみとなったJavaScriptフレームワークjQuery。jQuery単体でも非常に優れたJavaScriptフレームワークだが、jQueryにはjQuery UIと呼ばれるウィジェットセットが用意されており、デベロッパは同ライブラリを利用することでグラフィカルなユーザインタフェースをより簡単に開発することが可能となる。

jQuery UIはThe jQuery Projectが開発/公開しているjQueryをベースとしたウィジェットライブラリ。The MIT License、GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2(GPLv2)のデュアルライセンスの下で公開されている。いくつかのコア機能とウィジェットが用意されており、ダイアログやスライダー、タブといったインタフェースを簡単に構築することが可能だ。また各種APIや関連のドキュメントも豊富に用意されており、場面に応じてさまざまな使い方ができるようになっている。

現在の最新版は6月26日(米国時間)に公開された1.5.1。前バージョンである1.5からイベント関連のいくつかの不具合修正や機能が追加されている。なお1.5以降APIが大幅に変更されているため、1.0を採用しているユーザは移行する際に注意されたい。

jQuery UIウィジェットは現在全部で5つ用意されているが、本稿ではそのうちのひとつ「Slider」を活用したサンプルを紹介する。